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異世界でボッチ男の過ごし方〜勇者召喚の場合〜
ちょっとしたプロローグ
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とヒヤヒヤしたがな。召喚先の人たちがいい感じに脳までお花畑な人たちで良かったわ。それにガルナ王国が戦争のために俺たちを召喚したということがわかった以上王国側に手を貸す義理もない」

 知性ある動物は初見の攻撃を見ると戸惑うという。実際黒いモヤが広がる様子は不気味であったためなのか数秒は動揺を見せていた。だが、ゴブリンとて知性ある魔物。今のところ自分たちに影響はないと知ると一気に押し寄せてきた。

「悪いがこれから先は自由にやらせてもらうさ。今回の迷宮探索だって無茶ぶりにほかならないしな。そこまでの危険を冒してまで何千万分の一の確率でドロップするという『ゴブリンの宝玉』なんて見つけたって意味がない」

 どんどん黒いモヤが広がっていき、ゴブリン達が押し寄せてきたが、押し寄せてきたゴブリン達を黒いモヤで包む。そしてゴブリン達は黒いモヤに阻害されてだんだんと動けなくなっていった。

「同じ人ながら言えることだが、人というのはどこまで愚かなのだろうか……」

 自分の魔法によって突っ込んできたゴブリン達が動かなくなったのを見て満足げに頷く。
 そして丁度黒いモヤがフロア一面を包んだところで右手を地面から離す。

「さて……これからどうするか……王国から出るということは決まっているが何処に向かうか……まあ、王宮から逃れる仕掛けはのちのち考える事にしようか。まずは行き先を決めなければいけないな。一番候補はアイゼンシュトラか?ここから近いし、独立都市、迷宮都市と揃っているのはいいがやはり色々な面で王国に劣るか?」

 男はそのまま手を前に突き出し、握り潰す。そして、ただ一言呟く。

圧縮(コンプレッサー)

 その光景はただ圧倒的としか言いようがなかった。ゴブリン達は抵抗する間もなく、地面から湧き上がってきた先ほどの黒いモヤに一瞬で包み込まれ、そして包み込んだ物体はだんだんと小さくなり、しまいには数センチほどの黒い塊となった。そして再び直径10メートル大に広がると中からゴブリンだった肉塊やら何やらが出てくる。それをゴブリンだった肉塊以外を器用に包み込む。包み込んだことを確認すると、また黒いモヤが小さくなり、黒い塊が自分の影の中に落ちていった。ついでにと持っていた戟も影の中にしまう。

「闇魔法、マジパネエ。1分でこの広さのフロア全部包み込むとか広域殲滅にもってこいだな。こいつらの経験値で俺もいい感じにレベル上がったしドロップ品も結構あるみたいだから王宮に帰ったあと一旦整理するか」

 ヒョイっと自分の持っていたポーチに無造作に突っ込んである転移用魔石を掲げて呟く。

「転移、ガルナ王国第一王宮」

 すると目の前の景色がガラっと変わり、赤い絨毯とでぶいおっさんとそれを囲む騎士達が目の前に入ってきた。

 騎士た
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