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オズのモジャボロ
第七幕その四
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「今は私達とノームの人達はお友達よ」
「それは何よりですね」
「そう、それにね」 
 ドロシーはにこにことしてさらにお話します。
「妖魔の人達も今ではすっかり変わったから」
「何かオズの国も本当に」
「僕達が知っている時とかなり変わったね」
 ジョージと神宝はここで二人で顔を見合わせてお話しました。
「平和になったね」
「悪い人達がよくなったんだね」
「人は変わるんだよ」 
 モジャボロはにこにことして彼等に言いました、今はサンドイッチを食べながら。
「よくも悪くもね」
「だからですか」
「ノームの人達も妖魔の人達もですね」
「今はいい人達なんですね」
「そう変わったんですね」
「そうだよ、さてお昼を食べたら」
 どうするか、モジャボロはにこにことしてこれからのこともお話しました。
「また旅を続けよう」
「狐の国に入ったら」
 どうなのかとです、ナターシャが言いました。ナターシャは今は白くて綺麗な食パンを食べています。パンにはバターがたっぷりと塗られています。
「狐の皆さんとお話をして」
「そう、それで王様に招待状をお渡しするから」
 ドロシーがナターシャにお話します。
「それでパーティーに来てもらうわ」
「わかりました、それじゃあ」
「ただね」
「ただ?」
「狐の王様が。若しもね」
 ここでこんなことをです、ドロシーはナターシャだけでなく他の子供達にもお話しました。
「自慢をしてもね」
「l狐のですね」
「それをですね」
「そう、悪気はないから」
 だからだというのです。
「気にしないでね」
「はい、わかりました」
「その時は」
 五人もこのことは知っていました、何しろ五人共オズの国のことはボームさんが書いてくれた多くの本のことで知っていますから。
「そういうこともあるってですね」
「気にしないことですね」
「そう、そうしてね」
 聞き流して欲しいというのです。
「驢馬の王様もね」
「別に頭を狐にされたりしないですよね」
 恵梨香はドロシーにです、このことを尋ねました。
「ボタン=ブライトみたいに」
「大丈夫よ、もうあの人達も魔法は使わないから」
「だからですね」
「そう、心配しなくていいわ」
「わかりました、それじゃあ」
「そうしてね」
「それと狐さんでしたら」 
 ここで、です。恵梨香はお握りと一緒にお弁当の中にあるお野菜をお醤油で煮たものを食べながらにこりとして言うのでした。
「食べものが楽しみですね」
「鶏肉?」
 ナターシャはロシアの濃厚なサラダを食べています、今は。そのうえで狐の食べものについて言った恵梨香に尋ねました。
「それかしら、狐って」
「いえ、他にもあるから」
「ああ、きつねうどんにある」
「そう、揚げがあるわよね
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