暁 〜小説投稿サイト〜
少年少女の戦極時代U
禁断の果実編
第80話 光実とレデュエ A
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 光実はPCのディスプレイを切り替え、沢芽市の地図を映し出した。

「この街の出口は限定されている。本土に行くには海を超えないといけない」
『ウミ――川よリ湖ヨり多くノ水があル所だナ?』
「そう。そして海を自力で越える道はこの3つの橋だけ」

 キーをタッチし、地図の中の3か所をマーキングしてレデュエに示した。

「ここを封鎖しないと人が流出する。この街はあっというまに、君の言う所の『廃墟』になる」
『そレハ困ル』

 レデュエは杖槍で軽く床を突いた。するとクラックから再び大量のインベスが現れ、ラボを通り過ぎて行った。光実が示した3か所を封鎖しに行かせたのだろう。

「しばらくはこれだけで充分。インベスを恐れてほとんどの住人が家に引き篭もるはずだ。沢芽市民をどう管理するかのプランはそれから考えよう」

 光実は踵を返して歩いて行き、ラボの出入口に手をかけた。

『ドこヘ行ク』
「もっと中枢のシステムを探しに。ここじゃやれることに限度がある。見張りたかったら見張ってていいよ。そこのPC、社内の監視カメラが映るようにしてるから」

 光実は軽く手を挙げ、レデュエに背を向けて歩き出した。
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