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lineage もうひとつの物語
オーレン戦役
炎の魔神
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突然現れたイフリートに対しイスマイルは各所へ散らばった少部隊へ攻撃指示を出した。

「各部隊は出現した魔物を攻撃せよ!アイスクイーンを守るのだ!」

友好的であったアイスクイーンが今は理性を無くし魔族として行動している等知る由もない部隊は忠実にそれを守り実行している。
寧ろアイスクイーンが頭を抱え苦しんでいる現状を見ると助けが必要に思えるのだ。
戦士が斬りつけウィザードがアイスランス、コーンオブコールド等の氷を繰り出し防御する。
エルフの援護が欲しいところだがフェニックスの対処に追われそれどころでは無いだろう。
歴戦の戦士、ウィザード達はその連携によりイフリートの動きを牽制しアイスクイーンへの攻撃を防いでいる。

この寒冷地ならば炎のモンスターは全力を出せない
ここで叩いておかなければ火山での戦いは壮絶なものになるだろう

ガンドと行動を共にしていたアレンはサミエルの援護のもとイフリートと闘っていた。

「くそっ!生身に見えるのに固い!」

ツーハンドソードに刃零れが見てとれる。
それでも仲間と共にツーハンドソードを振り回し攻撃を加えていくが炎の魔神はアイスクイーンへの攻撃は出来ないもののダメージを受けているようには思えない。
対峙するだけで肌が焼けアイアン製の防具が熱されていくのを感じるが気にする余裕もない。
炎の魔神から巨大な拳が繰り出され避けるが熱風により体力を奪われ呼吸も奪われる。
サミエルからヒールを受け体力を回復させ攻撃に転じるが固い皮膚に阻まれ手応えを感じない。

「サミエルさん!あの上空へのテレポートはできませんか!?」

ガンドと共に回復のため一旦離れたアレンは先程見たマヌエラのテレポートをサミエルにも出来ないか問う。
サミエルは首を横に振ると出来ないと答えた。

「あれは稀少アイテムのテレポートコントロールリングがあって出来るんだ。残念ながら僕は持っていない」

「テレポートコントロールリングがあれば誰でも出来るの?」

「誰でもってわけじゃない。しっかりと出現位置をイメージできる能力が必要だろう」

マヌエラが空中にテレポートできたのは魔法に長けイメージ力が強く正確だったからに他ならない。
あの場所に行きたいと思っても正確にイメージできなければ通常のテレポートと変わりはなくり何処に飛ぶかわからない。
マヌエラの魔法技術が高く目に見える範囲でりケレニスという距離を測る対象物があってのものだ。

「無理か・・・・」

悔しそうにイフリートを睨むアレンにサミエルは思考を凝らす。

「距離を測るだけならワシが斧を投げてやるのだがな」

話を聞いていたガンドはサミエルに向かってそう呟く。

サミエルは二人の戦士に応えたいと強く思った。
サポートする側とし
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