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デート・オア・アライブ
十香アライブ
1.ダイブシスター 《いもうととあそぼう》 前編
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あろうことか寝ている俺の前で飛びあがり、俺の腹に向かって自分の腹部から体を浴びせてきた。

俗に言うボディ・プレスである。

「まだ独白の最中だっただろうが!空気読めよ!」

「おー?お兄ちゃん琴里に告白してたのだ?いや〜、照れちゃうのだ」

琴里……それがこの子の名前らしい。

状況的に考えると、どうやら妹であるこの子がお兄ちゃんである俺を起こしに来た、と考えるのが妥当だろう……

「それでそれで!?早く聞かせてほしいのだ。お兄ちゃんの愛の言葉を!」

「……ああ、そうだな。俺の一世一代の告白だ。誰もが顔面蒼白卒倒すること間違いなしだぜ!」

ここはあえてそっちのペースに乗ってやろう。だがいずれ盛り返す。

覚悟するがいい。これは先のボディ・プレスで今も重傷を負っている我が腹部の仇討ちとさせてもらおう。

「実は……俺……」

「ドキドキワクワク」


「……本当はお兄ちゃんなんかじゃないんだ!」

琴里はその言葉を聞いて愕然としている。

事実、たった今転生から目覚めたばかりだからお兄ちゃんと呼ばれえてもしっくりこないわけで。

「そ、そんな!お兄ちゃんがお兄ちゃんじゃないだなんて一体どういうことなのだ!?」

「ふっふっふ、言葉どおりの意味よ!今までお前のお兄ちゃんとして務めてきたが、それは全て仮の姿!俺の正体は……


              お前の 弟だぁあああ!」


「な、なんだってー!!」

大口を開けて驚愕する琴里。

それでも俺は間も開けず、口から出まかせに語っていく。

「黙ってて悪かった!今まで何とか誤魔化してきたが、この時期になって罪の意識に耐えられなくなったんだよ。許してくれ琴里、いやさ、琴里お姉ちゃん!」

「う……うう……で、でもおかしいぞ。お兄ちゃんは今年から高校生だし、琴里は中学生だし矛盾しているぞ」

「その高校っていうのはどこだ?」

「え、ええと……確か都立来禅高校っていうところ」

「あそこは高校に扮した中学校だ」

「えぇー!?じゃ、じゃあお兄ちゃんは中学生?」

「ピッカピカの1年生だゾ♪」

きゃぴるん、という効果音と共に決めポーズをする自分は、正直言ってキモかった。

「でもでも、お兄ちゃんは琴里よりも体格が一回りも二回りも大きいぞ」

「男は成長が早いものなのさ。お前が遅いだけかもしれんが」

「むぅ〜琴里はこれからもっと成長するもん!」

そう言ってブーたれる琴里。できればグラマラスなナイスバディになってほしいところだけど、中学生の時点でこれじゃああまり期待できるものじゃあないな。

「じゃ、じゃあ本当にお兄ちゃんはお兄ちゃんじゃないの?」

「そうさ、その通
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