暁 〜小説投稿サイト〜
lineage もうひとつの物語
オーレン戦役
氷愛
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「フローズンクラウド!」

ケレニスの足元より氷が結晶化されるほど急激な冷却が行われる。

「ファイアーボール!」

足元に火の玉を投げつけ冷却を阻止するもその隙を見逃す相手ではない。
一瞬で距離を詰められ氷の杖が突き出される。
体を捻りながらフェニックスへ攻撃の指示を出すが既にアイスクイーンの姿は無くフェニックスの背後へ回っていた。

「アイスランス」

回避が間に合わずフェニックスはまともに翼へ氷柱を受け落下していく。
落下するフェニックスを仕留めるべく次々とアイスランスを放つが全てケレニスのファイアーウォールによって防がれ、その炎の壁を突き破りフェニックスが体当たりするようにアイスクイーンへ接近する。
フェニックスから業火が吐き出されアイスクイーンに迫る。
その炎は先程までの凝縮され威力を高めたものではなく広範囲にわたるものだ。
その威力を見切ったアイスクイーンは炎へ突っ込み全身を少し融解させながらフェニックスの開いた口へ氷の杖を突き刺す。
カウンターとなったその杖は喉の奥へと滑るように入り込み首の途中から杖の先を見せる程にまで突き刺さった。
流石のフェニックスもこれは堪えたようで声にならない悲鳴を上げアイスクイーンから距離をとろうと必死に後退するがそれを許してくれる相手ではなかった。
瞬時に次の氷の杖を作り出したアイスクイーンはケレニスの攻撃を受けながらフェニックスの頭部を突き刺そうと杖を繰り出すが、フェニックスが頭部を下げたため掠りもせず失敗に終わる。
フェニックスが頭を下げたのは偶然。
炎が吐けないため杖を吐き出そうと下げただけで狙ったものではない。
しかしその偶然が勝負に影響を大きく与えることとなる。
これまでフェニックスを倒すべくダメージを無視しケレニスの攻撃を遮ることなく受けてきていた体はフェニックスの予想外の動きに対応することができなかった。





「試してみたいことがあるのですが」

リーダーを集め作戦を練るナターシャへナイルが語りかける。

「恐らくあの飛翔しているように見えるのはホーリーウォークの魔法によるものと思われます。我らでは数センチ浮くだけのものですが魔力があれば可能なのかもしれません。それをキャンセレーションで消してしまうのはどうでしょうか」

成る程。
ホーリーウォークであるのならばキャンセレーションで消すことは可能だ。
しかしあの上空までどうすれば辿り着くことができるのか。

「あの上空までどうするのかという点ですがテレポートコントロールリングの効果を使えば可能だと思います」

マヌエラは納得とばかりに相槌を打つ。

「たしかに目視できる場所なら標がなくとも可能ね。私が持っているから数人連れて行ける。成功すれば完全に途切れたホーリ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ