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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第7章:過去から未来への歴史
第1話:愛と平和への闘争……綺麗事だよね
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いませんよ」
「そうなんですよデスピサロさん。一々怒ると体力の無駄だから、気にしない方が良いですよ」
ウルフ君とシン君に冷たく言い放たれる我が夫。

「お前までデスピーと呼ぶな!」
「良いじゃないですか、仲良くなれた気がして。でしたら俺の事を『ウルピー』と呼んで良いですから」
「あ、俺はデスピサロさんと呼びますので、シンピーとか呼ばないで下さいね」

「呼ばんわ! 大体……何で俺だけを愛称で呼ぶんだ!? アイツこそ望んでるのだがら“ピー”付けで呼んでやれ」
「嫌ですよそれは。だってリュカピーなんて呼んだら、本人が喜ぶじゃん! 不本意極まりない!」

「時折『パパ〜ン』と呼ぶクセに、リュカピーは嫌なのかウルピー?」
「嫌です! 絶対に嫌ですよビアンカさんの旦那様!」
魔界という息苦しい場所ではあるが、何だかとっても良い感じです。

「あ、ほらほら……無駄話してると大変な事になるぞ。敵さんが牙を剥いて現れたぞ。世界の平和を取り戻す為にキリキリ戦うのだ!」
リュカに言われて視線を向けると、見た事もない凶暴そうなモンスターが近付いてきた。

プックル(キラーパンサー)を凶暴そうにしたモンスター、名前は『ゲリュオン』と言うらしい。
やはりマリーは知っている様で、簡単に説明してくれた。
娘が情報通で助かるわ。

ビアンカSIDE END



(魔界)
シンSIDE

しんどい……
魔界と言う事もあり敵が強くて本当に辛い。
宣言通りというか、何時も通りというか、リュカさんは全く戦おうとしないし……

「ねぇデスピー……」
「何だ!? 今忙しいんだよ。後に出来ないのか!?」
確かに忙しい。手強いモンスターの群れに囲まれて四苦八苦しているのに、戦わない男がノンビリした口調で話しかけてくる。ムカつく。

「君は魔族の王様なんだし、鶴の一声的にモンスターを排除できないの? それとも“なんちゃって王様”だったから出来ないの?」
「何だ“なんちゃって王様”って!? あからさまに俺を馬鹿にしてる言葉だろう……意味が解らなくても感じるぞコノヤロー!」

「“なんちゃって王様”って言うのはね……「説明せんでいい!」
何となくとはいえ意味は感じ取れてるのだから、言われてる方としては改めて説明されたくないもの。
なのに優しい口調で説明しようとするなんて……本当にムカつく!

「魔界の掟では、強き者に従う……つまり、完全版進化の秘宝を使用したエビルプリーストが、今の魔界を支配しているのだ。その証拠に、奴の発する波動を受けたモンスターは、以前よりもパワーアップしている……俺だって苦戦しているのだ!」

「何だ……結局“なんちゃって王様”って事じゃん」
「腹立つ野郎だ……文句があるのならキサマも戦え!」
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