暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第1話 「ホビーショップT&H」
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「あらショウくん、よく来てくれたわね」

 声をかけてきたのは、プレシア・テスタロッサというリンディさんと同じこの店の店長を務めている黒髪の女性だ。アリシアとフェイトというふたりのお子さんがいるのだが、子持ちには見えないほど若々しく見える。まあこの点はリンディさんも同じなのだが。

「約束してましたからね」
「ふふ、今日はお願いね……ただ」

 にこりと微笑んだままなのだが、プレシアさんから発せられる雰囲気が変わった。この人の雰囲気が変わるのは、大抵範囲が決まっているのでこれから言われることは予想できる。

「サボって私の娘達とイチャイチャしたりなんかしたら……フフフ」
「はぁ……そんなことしませんから安心してください」
「それは娘達に魅力がないということかしら?」

 なぜそうなる?
 正直に言って、プレシアさんは親バカだ。その部分が出ると面倒臭くて仕方がない。というか、今の場合は否定したら終わるところだろう。否定してもさらにいちゃもんをつけられるのはおかしい。

「プレシア、バカなこと言ってないで仕事に戻るわよ。もう少しで下校時間なんだから」
「バカなこと? リンディ、何を言っているの。アリシアはもう6年生、フェイトだって4年生なのよ。女の子は早熟だって言うし、好きな子が出来てもおかしくないわ。というか、あの子達に好きな子がいないとしても、あの子達を好きな子は絶対にいるはずよ。だってあの子達可愛すぎるもの……」

 黒いオーラのようなものを感じ始めた俺は、この場から離れたいという思いで胸が一杯になった。そんな想いをリンディさんは察したのか、目で俺に自分がプレシアさんの相手をするからと言ってくる。彼女の好意に素直に甘えることにした俺はそっと歩き始めた。

「フェ〜イトっ。どう? だいじょうぶ〜?」
「うん、ちゃんと動いてるよ」

 手荷物を片付けエプロンを身に着けて作業していると、少女と思われる声が聞こえてきた。視線を向けてみると、金髪の少女がふたり視界に映る。背の高い少女は、ブレイブデュエルを行う際に入るカプセル型のシミュレーターに入っており、もうひとりの少女はその目の前に座っていた。

「もうすぐ稼動だからね〜、きっちりチェックしておかないと」
「そうだね。楽しく遊ぶためにもできることはしておこう、お姉ちゃん」

 座っている少女の言葉にシミュレーターに入っている少女が返事をする。
 見た目で言えば、シミュレーターに入っている背の高い少女が姉のように思えるが実際は逆だ。座っている少女――アリシア・テスタロッサが姉。シミュレーターに入っている少女――フェイト・テスタロッサが妹である。
 これは予想だが、背丈や性格の問題もあって初対面の人間はフェイトのほうを姉だと思うだろう。俺も最初はそう
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