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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
才人-ジ・アース-part1/物語の始動
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トリステイン王国。それは後に『惑星エスメラルダ』と名付けられるこの星の『ハルケギニア大陸』に存在する、小国ながらも由緒正しき伝統を持つ、ブリミル教と呼ばれる宗教を信仰する王国の名前だ。
この国をはじめとし、ハルケギニアの王族は始祖『ブリミル』の血を受け継いだ誇り高き一族でもある。
だが人間の場合、魔法を使えない者を『平民』、魔法が使える者を『メイジ』と呼称され、この世界では平民以上に強い権力を持ち合わせている。それがなくとも平民にはない魔法と言う力のアドバンテージが大きいがゆえ、この星の人間たちは貴族平民の格差社会が展開され、差別意識が根強く残ってしまっていたのだ。しかもたちの悪いことに、6000年間もずっと続いていたのである。それは貴族と平民の間に、絶対的な壁というものが存在することを証明していた。
ただ、誤解はしないでいただきたい。この星には数多くの目に余る問題は山にも匹敵するが、この星の知的生命体たちは平和を強く望む者たちが、身分や種族に関係なく大勢いると言うことを。



ここ、トリステイン魔法学院は優秀な魔法使い=メイジを育成するために貴族の子息子女が通う、魔法を習う高名な全寮制の学校である。
学院は上空から見たら地面に五角形(ペンタゴン)を描いたような建築様式をしており、外枠を頑丈な外壁で囲み、五角形の各先端を示す部分には巨大な塔が築け上げられ、中心部には更に巨大で高大な本塔がそびえ立ち、地面には本塔と各五つの塔を結ぶ廊下がそれぞれ備えられていた。
その学院の広大な中庭にて、制服の上に黒いマントを羽織った生徒達に囲まれた中、黒いローブを着用し木製の身の丈程もある杖を持った、薄い髪の学院教師の監修のもと、白いブラウスと灰色のプリーツスカートという学校指定の女子生徒の制服に黒いマントを羽織った、ウェーブのかかった長い桃色ブロンドの髪を持つ少女は呪文を唱えながら杖を振り下ろした。
すると、彼女の前で爆発が轟く。といってもダイナマイトを使ったような爆発でもなく、小さな花火のようなものだった。それを見て、周りの生徒たちはケタケタ笑い出す。
「見ろよ、また爆発だぜ」
「流石はゼロのルイズね。でも、こうも何度も見られると飽きてくるわ」
聞こえの悪いヤジが飛び、桃髪の少女は顔を怒りと悔しさで赤く染め、握りこぶしを作って震える。今にもヤジの生徒たちを殴りたくて仕方がなさそうだ。
彼女の名前はルイズ。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。年齢16歳。トリステイン王家とは遠い親戚にあたり、代々優秀なメイジを輩出してきた由緒正しき公爵家出身。彼女の父・母・二人の姉たち・そしてご先祖様たちは優秀なメイジ。
しかし…ルイズだけはどういうわけか違った。彼女は簡単な魔法さえ碌に使えなかったのだ。実家暮らしだったころも、そして魔法
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