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魔法科高校の有能な劣等生
とあるウィード達の共同戦線編
テロリスト
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「何か面倒事か?」

「ちょっね。
大した事じゃないって、言いたいけど」

何やら厄介事を抱えているのか、それともこれから何かが起こり面倒な事が始まるような言い方
改めて司波の右腕に巻かれた黒い腕章を見る。
この学校の風紀委員の証
それをウィード 司波達也は何事もなかったかのように付けている。
この学校の風紀委員の力は強い。
どの学校でもそれはいいえる事、だが、この学校は普通ではない。
魔法という希少な能力を持った者達を育成するために国が造った教育機関なのだ。
そんな学校で風紀委員が出来る奴といえば
相当の実力者、ブルームの中でも指折りに入る者に限られる。
生徒会もそれに当てはまる。
生徒会に入るには1つ、絶対条件が存在する。
それはブルームである事
ウィードでは足手まといと先代方が決めた風習、或いは国が決めたそれか
どちらかは解らなくても特に問題はない。重要なのはウィードでは何があっても生徒会に入る事は許されないのだ。
だが、風紀委員は別だ。
風紀委員はある程度?の実力があればウィードだろうがブルームだろうが関係なしに勧誘を勧めてくる。
司波もそれの1人なのだろう。
納得の出来る話だ。
司波の実力はこの前の模擬戦で把握している。こんな人材が入ればさぞや風紀委員は鼻が高いだろう。

「言ってみろよ。
可能なら協力するし無理なら俺は何も聞かなかったと嘘を付く振りをする。」

「いや、そこは無理でも協力してくれよ。」

「無理でもって俺はウィード 二課生なんだぜ。
出来ると出来ないだったら出来ないの方が断然、多いんだぜ。」

自分でもウィードという階級らしき用語を完璧に使いこなした無月
確かにブルームになりたかった一課生に成りたかったのは事実、それは覆らないし覆せない。
それに今でも心の済ではブルームに成りたいと思っている。
だが、それは叶わない夢
それに目の前に居る風紀委員が一課生ではないと言うのに俺がブルームに成れる筈もない。

「まぁ一応、話しておこうか、
構わないか深雪?」

司波は後ろ、いや微妙に隣にいる女の子にニコッと笑う。
無月はその笑った司波の顔を見て意外に思う。
別に司波は女の子に普通に話し掛ける事が出来るのかーとか
コイツ、友達いそうにねぇえな、しか見えない奴なのに

「ええ、お兄様
相当腕の立つ方なら話しても問題ありませんし
それにお兄様が人をそんな風に評価擦ることも珍しいですし。」

「は、はー?」

やはりさっきからお兄様という言葉が気になる。
呼び方からしたら兄弟だが、もしかしたら親戚?
それも違うのならいけないペレイ?
それでも気掛かりな事は1つ
彼女がブルームという事だ。
ブルームならおそらく無月以上に魔法が繊細で
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