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少年と女神の物語
『痔を治す河童』編
第七十八話
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・考えるのはよそう。うん。
 きっと、神をほったらかしにするほうが事後処理にはお金がかかるんだ。うん。

「まあなんにしても、了解。引き受けたよ」
『頼んでおいてなんだけど、言いのかい?』
「ああ。俺の仕事、って言っても明日頑張れば何とかなるヤツだし。今日、実は仕事ないし」
『なら、任せたよ。報酬はしっかりと払わせてもらうから』
「俺が神と戦わなかったら、な。神と戦うことになったら事後処理に使ってくれ」
『そうするよ』

 そうしてもらわないと、一体いくらの金がかかることになるのか、分かったもんじゃないからな。

『さて、話は変わるけど』
「まだ続くのか」
『興味があることは出来る限り知っておきたいからね』

 何について興味があるのだろうか。

『とりあえず、短く済みそうなのから。今度、僕と草薙さん、武双の三人でナンパ旅行にいかないかい?』
「断る」
『草薙さんにも断られたんだよね。この三人ならかなりの成果を挙げられると思うんだけど』
「俺には無理だろ。で、護堂も不特定多数の女性に話しかけれるようなキャラでもない。諦めろ」
『まあ、その気になったらいつでも連絡してきてよ』

 うん、連絡することは間違いなくないな。

「で、これで終わり?」
『あ、もう二つくらい』
「多いな、また」
『久しぶりに話すからね。いいかな、と』

 まあ、久しぶりに話す昔なじみだし、いいか。

『で、梅とはどこまでいったんだい?』
「切っていいか?」
『それはやめて欲しいかな?』

 だったらふざけるんじゃない。

『まあ、それはともかくとして一つ頼みたいんだよ』
「・・・梅先輩関係?」
『そうなるね。ちょっと面倒なことになってるんだ』

 面倒なこと、か・・・
 俺は、護堂とは立場が違うからな・・・ありえることか。

「俺が神代家だから、護堂と違って委員会には関わってこないと思ってる連中でもいるのか?」
『うん。梅は媛巫女だからそんなこと関係ないはずなんだけど』
「そう簡単にも行かないわけだ。はぁ・・・で?俺に頼みたいことは?」
『丸投げにしたらどうなる?』

 んなもん・・・

「その連中、一人残らず殺す」
『なら、こっちから頼むことにしようかな』

 ダメなんだ。

「どうして欲しいんだ?」
『まず、手を出してる連中の代表の連絡先を今から言うから、そいつにちょっと脅しをかけてほしい』

 続けて言われた連絡先を、俺はメモしておいた。
 後から非通知でかけて、目一杯脅しておくとしよう。

「で、これで終わりか?」
『いや、もう一つ。これについては割りと本気でのお願いなんだけど・・・形だけでいい。梅の家をまるっと武双の配下ということにしてくれないか?
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