第五章
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「後ワインも出すから」
「いいね、やっぱりパスタにはワインだよね」
「それも赤ね」
「ロゼもいいね」
「私はやっぱり赤ね」
この違いがあった。
「そっちがいいわ」
「ロゼよりも」
「貴方はどっちでもいいのよね」
「うん、赤でもロゼでもね」
パスタならだった、僕の場合は。
「どっちでもいいよ」
「そうよね、まあとにかくね」
「ワインも出すんだね」
「そうするから」
それでだというのだった。
「二人で食べましょう」
「うん、じゃあね」
こうした話をしてだった、そのうえで。
僕は彼女が料理を作るのを手伝った、子供の頃から見ているだけというのは性に合わないからだ。それでだった。
彼女の料理を手伝った、具体的には野菜を切った、そしてワインのコルクも空けてそうして二人でだった。
スパゲティを作って食べた、ワインも飲んでだ。そうしながらだった。
ワインについてだ、僕は彼女に言った。
「好きだけれど」
「どうかしたの？ワインで」
「うん、僕ワインは赤とロゼが好きでね」
「パスタにはそれよね」
「トマトに合うよね」
「そうよね、ただ白だと」
「僕白はね」
白ワインはというと。
「お魚とかだね」
「そういったのを食べる時に飲むわよね」
「君はあれだよね」
「ええ、私和食には日本酒だから」
「僕日本酒は好きじゃないからね」
「ワインよね」
「飲むのならね」
いつもそうしている、日本酒を避けているのは味も好きじゃないしそてに糖尿病が気になるからだ。それで飲まないのだ。
「それだよ」
「そうよね、私は和食は日本酒で」
「白ワインも飲むよね」
「ええ、チーズを食べる時もね」
その時もだった。
「私白も飲むから」
「そうだね」
「ええ、そこも違うわね」
「僕チーズの時はね」
「赤よね」
「うん、そうなんだ」
その通りだとだ、僕は彼女に答えながらスパゲティを食べながらだった。ワインを楽しんだ、そうしているうちに。
結構飲んだ、そのワインの量は。
もう一本開けた、ここで僕は言った。
「とりあえずね」
「ワインはこれでよね」
「うん、飲むことはね」
「飲み過ぎ注意ね」
「明日も仕事があるからね」
だからだった、今日はもうこれでだった。
ワインはもう止めることにしてパスタを食べていった、そうして。
彼女が食べるのを見る、すると。
スパゲティの他に生のセロリ、彼女の好物も食べていた。それを見てだった。
酔いのせいでだ、僕は気が大きくなっていてしかも好奇心が高まっていた。簡単に言うと勇気が出て来ていた。
それでだった、こう彼女に言えた。
「僕も食べていいかな」
「スパゲティならあるじゃない」
「いや、スパゲティじゃなくて」
そ
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