暁 〜小説投稿サイト〜
とある3人のデート・ア・ライブ
第一章 精霊
第1話 運命を変える封筒
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解者になった。

そんな彼女も、今ではこの上条家の住人である。

今は春休み。上条は何回も留年の危機に直面しながらも補修を受けて何とか二年生に上がることが出来た。

来週からは学校が始まる。可愛い後輩が出来ると思うと今から楽しみだ。

少し浮かれた気持ちで玄関の方に行く。するとポストに何かが入っていることに気がついた。

「何だ?」

それを見ると一通の封筒だった。茶色の封筒には『大切なお知らせ』と書かれていた。裏には統括理事長と書かれた文字と閉じるために張られたセロハンテープがあるだけだった。

それを見たオティヌスがため息交じりに。

「……上条当麻、お前また何か」

「いやいや上条さんは何もやっていませんからね!?」

オティヌスに少しばかり酷いいいかがりを付けられた。だが『大切なお知らせ』と書かれていれば気になってしまう。今まで上条当麻が関わってきた敵が起こした損害の危害総額の請求書だったらどうしようか。

おそるおそる封筒を開けてみる。入っていたのは綺麗に折られた一枚の白い紙だった。

本当に請求書なのでは、と思うと心臓がバクバクし始めた。一粒の汗が頬をつたって顎まで流れ着くことすら気づかないほど緊張していた。

「何をしているんだ人間。さっさと中身を見ろ」

「見たくない……見たくないよぉ……」

「安心しろ。骨ぐらいは拾ってやる」

「なんで死ぬのが前提なの!?」

オティヌスの無情な一言に思わずツッコミを入れてしまう。

だが覚悟を決めて上条当麻は折りたたまれた紙を開く。

しかし、そこに書かれていたのは上条の思っていた内容とは全く違ったものだった。







とある寮

佐天が朝目覚めて寝ぼけながら時計を見ると短針は既に9のところを刺していた。

「うわぁ、少し寝過ぎた」

今どの学生も春休みを満喫している期間だ。多少の寝坊は今は許されるが、夜更かしはお肌に良くない。早寝早起き、いいこと。

「……まあいいや。今日も暇だし誰かと遊ぼう!」

能力者がビックリしてしまうようなスピードで起き上がり私服に着替えた佐天はさっそく色んな人物に電話を掛けた。

しかし、現実は残酷で。

『あ、佐天さんですか?今風紀委員の方で忙しいので後にしてくれませんか?あ、白井さんそこの路地を右に曲がってください!』

と初春。

『ごめん佐天さん、今日学校の方で用事があって無理なのよ』

と御坂。

うーん、何というか付いていない。前にも似たようなことがあった気がするが……いつだったっけ?忘れた。

少し昔の事を思い出しながら佐天は玄関の方へと向かった。

ポストには、一枚の封筒があった。

「(封筒?)」


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