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魔法科高校の有能な劣等生
キャストジャミング
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「おい、司波
負けを認めるか?」

今度は逆に無月が勝ち誇った顔、それに腐ったゲスの笑い
自分でも気持ち悪い位に想像出来る顔、それを司波に見せ付ける。

「負け、か。」

司波は動かなかった。
普通の人間なら急に空中に浮かんだらたアタフタするだろう。
それを司波はまるで慣れているかの様に平然と空中に留まっている。

「無月君、キャストジャミングって言葉を知っているかい?」

少し笑い司波は言う。
重力を変換させているので今の司波は動く事は出来ない。
負けを認めると言うと思ったが、思いもよらない言葉が来る、

「キャストジャミング?
確か魔法を妨害する電波、だったか?」

「流石に君でも知っているか。
もしそれを俺が今、ここでそれをやったら、どうなると思う?」

(何を言ってんだ、アイツ?)

司波の言葉は頭にそれを浮かばせるが一体、何が目的なのか一体、何がしたいのか
全く検討がつかない。
今の状況を見れば明らかに無月の勝ちだろう。
だが、その言葉を聞いた瞬間からもしかしたら負ける?
そんな予感がするようで起こらない。

「でも、それには特殊な鉱石がいるんじゃなかったか。
確かとても高価で一般人ではけして手に入らない代物」

「ちょっと違うな
特殊な鉱石の名前はアンティナイト
違うのは高価ではない。
確かに実際に売買されていたらとんでもない額にはなるだろう。
そこが君の間違いだ。 」

確かにああ、そっか〜
と納得出来る。
もしそんな物が売っていたらこの世界、日本はもう当の前に滅んでいるだろう。
魔法を簡単に言えばジャミングする事の出来る鉱石 アンティナイト
今の現代は魔法により成り立っているとも言える時代
そんな物が出回っていれば魔法を使おうにも使えない。

「で、何でそんな話になった?
まだなんか秘策でも有るのか?」

それを聞いた司波はとても小さく笑う。
そして司波の二丁拳銃型のCADが透明の様な青い光を放つ。

「これが俺の秘策だ!」

そこで無月の魔法は解けた。
いや、発動しなくなった、と言うのが正しいかもしれない。
無月の魔法はずっとその起動式を維持し魔法を発動する極めて難しい魔法
よって魔法を長く丁重に発動する事には長けている。
それなのに、にも関わらず
安安と単純に綺麗に消えて行った。
それにより魔法が解けた事により司波は自由になり空中から地面に着地する。
そして両手に持ったCADを構え直し無月に向け放つ。

「これが本当のチェックメイトだ。」

放たれた弾丸は全て無月にギリギリで当たらない様に撃たれ行動不能にされた。
いつでも、少しでも動きが有ったら次は胴体に当てる。
そう言わんばかりにCADを無月に
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