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色々と変なIS学園物語
本編
第02話「宣戦布告?」
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「え? 男クラと1組の代表が戦う?」

「そうなのよ。織斑先生の弟さんこと織斑一夏君とイギリスの代表候補生であるセシリア・オルコットさんが今週の土曜日に決闘するんだって」

クラウンのセリフに答えたのは水色のやや癖のある髪をした学園の生徒会長、“更識楯無”である。

現在は昼休みで授業中の睡魔との闘いに耐え抜いた彼女らは生徒会室に集まり昼食を取っていた。

「あむっ、にゃんでまひゃしょんにゃひょとににゃってんの?」
「はぁ…マナ、口にモノを入れながら話さないの。はしたないわ」
「ついでに言うとなに言ってんのかいまいちわからんナ」
「んぐ…、なんでまたそんなことになったの?」

虚とダリルからの指摘を受け、一度口に含んだものを飲みこんでから同じ質問をする。

「さぁ? 休み時間にオルコットさんが男子クラスに行って決闘を申し込んだってしか私は知らないわ」
「ああ、あれッスか」
「なんだフォルテ、他の女子共と一緒に遠巻きに見てたのカ?」
「ん〜どっちかというと、その前に突撃したポニテの子が勢いよく扉を開けるもんだから壊れないかヒヤヒヤして見に行っただけッス」

どうやらセシリアが決闘を挑む前に篠之乃箒が誰か(まぁ、織斑一夏のことなのだが…)を尋ねに男子クラスへと訪れた。
そのさい、勢いよく扉を開け放つものだがから、パラパラと何かが崩れる音をたまたま外での授業に移動するのに通りかかったフォルテが聞いたとのこと。
そして授業の帰りに少し(というか大分)気になり寄ってみたところ、今度はセシリアが勢いよく扉を開け、男子クラスに宣戦布告してたのを聞いたらしい。

「いや〜凄かったッスよ。『後進国のサルの分際でISに乗るなんて生意気ですわ』〜とか『イギリスなんて飯マズじゃん』みたいな?」
「おいおい、代表候補生がそんな簡単に国を差別するような発言すんなヨ」
「ISの適性があるからって理由で無条件で学園に入学したってのも許せない1つなんじゃない? 現に織斑一夏君は前もって貰った参考書を間違えて捨てたらしいし」
「アホだろ」

楯無の言葉に呆れた顔をするクラウン。
元一般人が何の予備知識も無しに学園の授業を受けられる筈がないと自身の経験でよくわかっているからの発言だ。
まぁ、彼が普通の一般人かと聞かれたら間違いなくNoであるが…

「ねぇねぇうっちゃん、他の子たちはどうだったの?」
「織斑君より後に見つかった子たちは候補生並に詳しいみたいですよ」
「ちょっと待て、そいつらって企業との関わりも無いんだよナ?」
「ええ、報告では皆さん一般家庭出身でISとそのコアは拾ったと明言されてます」
「何それ恐い」

30近くのIS(しかも最新機で高性能)とそのコア(全て未登録)がそこらへんに落ちてたら一種の恐怖だろう
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