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星を継ぐヤマト
【06】悪意含む紹介

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そして3日後。
審判の時。

「今日は諸君らに紹介したい者がいる」
「ほぅ、総統自らですか」
「あぁ。入りたまえ」

つむったままの瞳。
一つ大きく息を吸い、私は目を開けた。
扉が開く。

「…ザルツ人」
「何者だ、あの女」
「汚らわしい…青き肌を持たぬ者ではないか」

幾人ものガミラス人。
みな、この星の重要な人物なのだろう。
向けられる視線は、決して暖かみのある物ではない。
唯一見知った顔が2人。
正面の一段高い場所に、方や豪奢なイスに腰掛け、方やタブレットを片手に傍らに寄り添っている。

「紹介しよう。彼女はユーキ。テロン人だ」

テロン人。
その単語にわく観客たち。
いぶかしげに向けられる視線。嘲笑。嘲り。怒り。侮蔑。
こんなにも多くの単語を体感出来る視線など、なかなかない。

「総統、なぜテロン人がここガミラスに」
「彼女は使者として単身ここへと来た。歓迎するのが礼儀というものだろう」
「しかしテロン人と言えばあの憎き艦の!」
「あぁ。彼女はまさに、その艦から来たそうだ」

さも楽しそうに爆弾を投下してくれた。
隠せるとは思っていなかったが、最高のタイミングでそれをバラしてくれたわけね。
そちらがその気ならば、のってやろうじゃないの。

「太陽系第三惑星、地球国連軍所属、結城里華と申します」
「名などどうでもいい。さっさと拘束して処刑しろ」
「いや、この場で我が輩が処刑しても良い」

向けられた銃口。
私はそちらには視線を向けずに、目の前の総統閣下だけを見つめた。

「ゼーリック君、止めたまえ」
「総統!」
「彼女は私の客人だ」

小馬鹿にしたような総統閣下の言葉に、銃口がわなわなと震える。
早く。
どうせなら早く、審判を告げて欲しい。
でないと、この衆人慣習の前で、みっともなく震えてしまいそうなのだから。
すると、何を思ったのか、総統閣下は壇上から降り、私の目の前に立った。
周囲の高官たちも身構えている。

「大切な、ね」
「………」
「彼女の身柄は、私が預かろう」
「総統!?」

耳を疑った。
それは私だけでなく、周囲の人たちも同じ様子で。
中でも、壇上に近いところに立っていた女性が鋭い視線を私に送っていた。

「異論は、あるかな?」

深みのある声に威圧が加われば、反対意見など出るはずも無い。
総統閣下は満足げに微笑み、私の手を取った。

「君を歓迎しよう。美しきテロンの女性よ」

右手の甲に落とされた口づけに、私の頭はオーバーヒートした。

「友好の使者として、ね」






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