暁 〜小説投稿サイト〜
少年少女の戦極時代U
オーバーロード編
キカイダーコラボSP編
第36話 僕のままで
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
インベスかもしれない。光実はつい癖で悲鳴が聞こえた方向へ走り出した。




 湾を臨む芝生広場でヤギ型インベスが暴れている。だがヤギインベスが一方的に破壊を尽くしているのではない。

『うおお――りゃあ!』
『せいッ、はー!』

 鎧武、ナックル、月花が、協力してヤギインベスに立ち向かっている。

『紘汰くん! ザックくん! おねがい!』

 月花がDFボムを投げる。ヤギインベスはDFボムを躱したが、爆発したそれによる煙で鎧武とナックルが身を隠し、左右から同時にヤギインベスにキックを叩き込んだ。

 これなら勝てる見込みは決して低くない。光実が加わるまでもない。
 そもそも光実はそこに加わることを許されない。紘汰とザックが戦っているとしても。

(それはいい。僕はそれだけのことをした。後悔なんてない)

「ジロー、行こう」
「え。けど、彼らは」


 ――キュイン。カシャン。
 それは、ジローが体を動かす時に鳴る音と似ていた。否、同じだった。


 歩いてくる。脳を剥き出しにした、黒い機械人間が。静かに、絶望を撒き散らすように。

「ハカイダー……」
「えっ、あれが?」

 ハカイダーのようになりたくない、とジローが言った、あのハカイダー。破壊を目的としたロボット。

 ハカイダーは光実とジローとの間に一定の距離を置いて立ち止まった。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ