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伝説の子猫の伝説
『リアス・グレモリーとの邂逅』
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に来てみれば……私はグレモリー侯爵家のものよ。その無粋な仮面を外しなさい」

 そう私に勧告するのは赤毛と言うよりは紅色の髪のきれいなリアス・グレモリー。授業も持ったことがあるのでよく知っている。グレモリー侯爵家の上級悪魔、所謂お嬢様である。どうしてかしらってこっちが言いたいよ。

 実力が私より格下なのに――――頭が高い。







 最初は散歩しながら今日楽しむワインのことを考えながら歩いていた。国内ワインにするか海外ワインにするか。ワインを嗜みはじめてまだ数年だがこれも私が日々楽しみにしている趣味の一つだ。ワインを食後に少し、おつまみにチーズを一欠片。これでのんびり座っているだけで日々の疲れが取れる。ああ、今日ももうすぐ幸せな時間がやってくる。そう思いながら専門店への数百メートル。歩いてたったの数分。数分である。その間にはぐれ悪魔6匹に襲われた。

「ついに!ついに見つけたぞ!この化け猫がぁぁ!」
「お前のせいで!俺達はぁぁぁ!」
「URYYYYYYYYYYYYYYYY」

 さすがに住区で戦闘はできない。彼らの攻撃を避けつつ、人気のない廃工場に誘導する。

「ふむ?何かしましたかね?そこら辺のはぐれに因縁をつけられる覚えがないのですが……」

「な、俺を覚えていないのか!俺の主がお前を眷属にしてやろうとしたのに!それを拒否し、挙句の果てには主を追い詰め!おおおおぉぉぉぉ、お労しい!主よぉぉぉぉ」

(正直初対面なのになんかヤバイですね。どこぞのオウムの真理教よりもやばそうな臭いがします。冷静に考えればさっさと潰すべきでしょう。それに私のお楽しみタイムを邪魔されてはかないません)

「ッハ!怖気づいたか!この人数だ。悪魔でも無いお前が我らにかなうわけがない。どうやらお前は上層部とのコネを持っていたようだが今は関係ない。なんせお前はあくまでも無い只の人間なのだからなあぁぁ!!お前が俺らにボコボコにされたあとは奴隷として売ってやろう。奴隷を買う奴らは異常性癖者が多いからな。そうすればお前は毎日毎日すりつぶされる毎日。お前の謝罪などいらない!ただ死が有るのみだぁぁぁ!」

 調子に乗って私めがけて一斉に襲い掛かってくるはぐれ共。こういう低能なやらからはどうして下半身のことしか考えられないのか。それに魔力を使えばいいものの、わざわざ拳とは気が利くものだ。私に喧嘩を売った以上生かしはしない。道場破りでは無いからな。しかしこいつらの動きを見るが、圧倒的に―――

「速さが足りない!!!出直して来なさい」

【剃】で上に避け、そのまま腕に武装色をまとわせて驚いているはぐれ共が固まっているところに突っ込む。

「まあ、私の能力の実験台にはなるでしょう。実験の内容は……悪魔はどこまで振動に耐えられる
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