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八神 颯介
ソーヤ、全てをかけて貴方を
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そ こに在る想いだけは真実なる我が生涯において 追い求められる意義などこれただ一つ)」

少しずつ、颯介の足元から異変が起きつつあっ た。

纏わり付くような霧が颯介に恐れる様に颯介か ら離れつつある。

「・・・・・・・(全ての始まりにして、全て の終わりを司り、全ての安らぎの地にして全て の終焉の場所を指し示す)」

その隙間を埋める様にかすかな光が大地を照ら す。

そして

・・・・・・キングダム・オブ・ブレイ ド(全ての故郷たる剣の王国を守りし王たらん 事のみ)」

いつもこの夢だ最初はそこは淡い紺碧の光が満ちる謁見の間。

紺碧の光は床や遠くに見える柱、壁全てから発 せられている。

俺の幅十メートル近い赤絨毯に当然のように 立っていた。

そこには名剣も在ればなまくらもある。

聖剣と崇められる剣もあれば妖刀と忌み嫌われ る刀もある。

全ての剣が平等に当然のように並んでいる。

そう、この地に存在しない剣などそもそも存在 する筈がない。

何故ならば、此処こそあらゆる時空を、平行世 界をも超えて全ての剣が集いし故郷の地。

全ての剣がいかなる名声もいかなる悪名も忘 れ、等しく安らぐ事の許された約束の場所。

それ故に与えられし称号の名は『剣の王国(キ ングダム・オブ・ブレイド)』。

『剣の王国(キングダム・オ ブ・ブレイド)』最大の弱点がある。

確かにこの世界に集う剣は投影による贋作では なく正真正銘本物の剣群だ。

しかし、それと同時に此処にある剣は一時の休 息、安らぎの為に来た剣達。

それ故にこの剣は無垢でもある。

すなわち、かつて剣を帯び、伝説を打ち立てた 英雄の事等何一つ覚えていない。

故にこの地にある剣は全て、この世界を創った 者の技量に委ねられる。

だが通常、普通の者がこの世界を創り出した所 でその全てを使いきれるものではない。

せいぜいギルガメッシュの『王の財宝(ゲー ト・オブ・バビロン)』と同じく、剣を弾丸と して使うしか手は無い。


この地は固有世界だがそれ故に使い手を極めて 厳格に選ぶ世界でもある


颯介「さぁ、行くぞ!槍の王、槍の所蔵は十分か!」

ソーヤ「それは――こちらの方も行くぞ!剣の王、これが俺の本気だ!!」

そして槍の王ソーヤ・ナカジマと剣の王八神
颯介は本気の勝負が今始まる




次回予告

遂に本気を出した颯介、だが闘いは始まったばかりだ

次回 槍の王vs剣の王
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