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いつか必ず、かめはめ波を撃つことを夢見て
第17話 勧誘!悟空と一緒に修行しよう
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う軍隊が潜んでいるかもしれないから気をつけて、聖地カリンを守っていてくれ」
「わかりました、ナシゴ様。この地の守りは任せて下さい」
「ウパも、また明日」
 今まで、悟空が来たことで人見知りをして木の影に隠れていたウパが、顔を出しているのを見つけて、ナシゴが声をかける。
「はい、行ってらっしゃい」

「よし、行くぞ!」
 ナシゴは、素早くカリン塔を登り始めた。悟空は、その後に付いてカリン塔を登っていった。それから、数時間かけてカリン塔を登ったのだった。

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 ナシゴと悟空がカリン塔のてっぺんまで来る頃には、日が沈み辺りは暗くなっていた。
「おぉ、ナシゴよ。今日は、かなり時間がかかっていたようじゃのう」
 カリン塔を登ってきたナシゴを見つけて、カリンが言う。カリンは視線を、ナシゴから悟空へと移した。そして、カリンはナシゴに向かって聞いた。
「その子供が、例の?」
「そうです。彼が孫悟空です」
 大分息を切らして、カリン塔の居住区で大の字になって横たわりながら、素早い呼吸を繰り返している悟空を指し示す。

「かなり筋が良いですよ。カリン塔に初めて登ったのに、かなりのスピードで付いてきました」
 ナシゴは、悟空が途中でリタイアするならば背負っていこうと思いながら、かなりハイペースで登ってきたのだが、最後まで自分の力で登り切った悟空のガッツを褒め称える。

 息を何とか整えた悟空は、横たわっていた状態から立ち上がり、カリンに身体を向けた。
「おめぇ、誰だ?」
「ワシはカリンじゃ」
 すると、悟空はナシゴとカリンを見比べて、最後はカリンに目を向けて聞いた。
「強いのか?」
「お主よりかは、何百倍も強いぞ」
 カリンが答える。
「うそだぁ、あんまり強そうに見えねぇぞ」
「ホホホ、見た目だけで判断するとはまだまだじゃのう。なぁ、ナシゴよ。この小僧を本当に育てるのか?」
「えぇ、本当ですよカリン様。彼には強くなってもらわないと困りますから」
 将来のあらゆる地球の危機を守るためには、悟空に頑張ってもらわないと大変だから、今のうちに出来るだけ鍛えておきたいと考えるナシゴだった。
 カリンはナシゴの考えを読み取り、
「よし、分かった。悟空にナシゴよ、早速手合わせをしようかのう」

 そう言って、悟空の今の力量を測るために、手合わせを始めたのだった。
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