13話
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程俺も弱く無いからね」
「さ、流石長の盟友だけはある!・・・私など全然で・・・」
何故か落ち込む刹那ちゃん。
「そりゃ刹那ちゃんはまだ子供だし、修行だって始めたばかりだろ?そんなんで俺や詠春に追い着こう何て50年早い」
「・・・・それでも私は強くならないと・・・失礼します!」
もう話す事は無いのか、木刀を拾いまたまた振るう刹那ちゃん。その姿は何かに焦ってる様に見える。どうして其処まで急ぐんだ?まだ10歳にも満たないのにどうして?
「刹那ちゃんはどうじて強く成りたいんだ?」
「・・・・長にはお世話になっています・・・そのお嬢様であるこのちゃんをお守りしなければ」
「それだけか?」
俺のその一言で刹那ちゃんの纏う雰囲気が一変した。さっきまでの必死な雰囲気から、何かに怯えた物に変わった。
「・・・知ってるんですか?」
「・・・・あ〜え〜悪い」
なんで俺は話しちゃうんだよ!朝の詠春との話し合いをしたばかりだろうが!だがもう良い!あんな姿見たら誰だってなんとかしたいと思うよ!俺は少なくともそう思ったもん!
俺の心情をしってか知らずか刹那ちゃんは俺の隣に座った。心なしかさっきより距離が近いような気がする。気がするだけかな?
「・・・アレンさんは私のこと如何思いますか?」
「どうって?」
「・・・長から聞いてるんでしょ?・・・私は人間じゃない」
「まぁ〜人間ではなにな」
「ツッッ!?」
俺の言葉に体を強張らせる刹那ちゃん
「だけど化け物でもなにだろ」
「・・・へ?」
「刹那ちゃんは人間と鳥族のハーフで詠春の娘の友達だ」
「・・・でも私は!」
それでもなお刹那ちゃんは自分は化け物だと言う。鳥族にも認められず人間の世界でも認められない。
「・・・私は・・・生きてきたら行けなかったんです」
「・・生れてきたらいけない奴なんていねぇよ。どんなに悪い奴だろうとな・・・少なくても俺はそう思う。詠春だって同じだ」
「・・・でも」
「木乃香ちゃんもな」
「・・・そんな言葉いりません」
「その場凌ぎじゃねぇよ。そんなことお前が一番分ってるはずだろ?」
「・・・・・」
「俺なんかより付き合いが長いお前なら自分の友達に羽が生えてる位で化け物呼ばわりする奴かどうかなんてな」
「・・・そんな事!あなたち言われなくても分ってる!長が良い人だってことも!このちゃんが良い人だなんて!分ってる!でも!だからこそ!こんな私と一緒に居たら不幸に成る!後悔する・・・」
目に涙を浮べながら俺の方を見つめる刹那ちゃん・・・どうして、いったいこの子はどれだけの事をされたんだ・・・どれだけの罵倒罵声を浴びせられたんだろう。
「・・・だったら・・・俺が守ってやる」
「へ?」
「木乃香ちゃんも刹那ちゃんも俺が守ってやる!刹那ちゃんを化け物だと言う奴が
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