暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 世界を渡りあるく者
第二章 魔術師と英霊たちとの邂逅 〜冬木 第五次聖杯戦争〜
剣の英霊と剣を極めしもの
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
きないまま倒されているという域にまで達している

ここに着てセイバーは理解した

相手が自分以上の剣の鬼才であるということ

そして、



自分以上の年月(・・・・・・・)、剣の修行をしていたということを

「あなたは何者ですか?」

最優であるとされているサーヴァントでも、目の前の人物に剣のみの殺し合いでは勝てる気がしない

そんな風に感じる存在が人間であるなんて認められなかった

「ただ、後悔していただけの魔術師だよ」

それに対し蒼炎は自分が人間であるとは言わなかった

蒼炎にとっての魔術師は、人間ではないのだ

そして

「あなたも、なんてものを背負っていたんだ」

たった二合、それでも十分な程に打ち合った。相手を理解するには

この時蒼炎は見た。セイバー、いやアーサー王が背負ってきた物を

剣の達人は斬り合うだけで相手の考えていることがわかるという

ならば剣を極めたら?

答えは簡単。相手が剣に精通しているほどに相手のことがわかる

そして、蒼炎はセイバーを理解した


(でも、あなたのその願いはまちがっているよ)









その後、お互いに体を休めてから士郎の家で色々と話し合い、これからの方針を決めた


「じゃあ、また後で」

「おう。夜にな。蒼炎も」

「ああ、それとセイバー。今日はありがとう、なかなか楽しかった」

「ええ。こちらも勉強になりました。あと....」

セイバーが口ごもる

「ん?どうした?」

何か考えているように目を閉じていた

暫くすると目をゆっくり開き、そこには武人がいた

「私に剣の稽古をつけていただきたい」

セイバーは綺麗に頭を下げた

「なぜ?今でも十分だと思うけど?」

「私は、シロウを守るためにこの剣を振るっています。ですが今日痛感しました。まだまだ実力不足だということを、ですからお願いします!」

俺は遠坂に顔を向けた

遠坂は難しい顔をしていたがやがて頷いた

「俺の剣は、誰かを守るためのものだ。それを誓えるな」

「勿論。我が剣に誓います」

「なら、なにも言わない。明日から厳しくしごくから覚悟しておけよ」

「望むところです」

セイバーは頭を上げると力強く頷いた




実はこの時、俺に否定するに理由はなかった

俺のこの剣は、相手に才能が無いと習得するのは不可能なのだ

そして、もうひとつ。真価を発揮するのは己の分身とも言えるような剣を見つける必要がある

この条件を満たす人間はそういない

そんな中俺はこの剣を後に受け継ぎさせたいと思っていた

故に否定する必要は無かったの
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ