暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Last Episode:
輝ける未来への道標
彼の選んだ決別の仕方
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ける。

「魔力が増大・・・ルシルの大技!?」

「クラールヴィント! 結界の出力をアップ!」

≪Ja≫

そんなルシリオンを見たこの施設・模擬戦専用トレーニングルームの二階部分に設置された見学室に居るユーノとシャマルが、訓練場内に展開した結界のレベルを上げる。二人は模擬戦することとなったルシリオンとなのはの馬鹿みたいな魔力で施設を破壊されないように、結界を張ることとなっていた。
もちろんトレーニングルームにも結界を張れるシステムがあるが、それだけでは心許ないということで、サポートのエキスパートであるユーノとシャマルが駆りだされたのだ。

「防御をお勧めするぞ、なのは!」

――天壌よ哭け(コード)汝の剛雷(エネディエル)――

ルシリオンの背後に蒼雷の球体(成人の頭部大)が七基生み出された。それらは、ルシリオンに言われた通りいつでも防御が出来るように警戒しているなのはを包囲するかのようにゆっくりと飛んでいく。
そして、

爆滅粛清(ジャッジメント)!」

ルシリオンの号令によって、七基の蒼の雷球エネディエルが一斉に炸裂。エネディエルは雷撃を纏う球状の衝撃波となって拡大していく。

「これは・・・! レイジングハート! お願い!」

≪Oval Protection≫

“レイジングハート”がカートリッジを二発ロードしたあと、なのはを包み込むように展開された球状の魔法障壁。仲間の保護や状況確認、防御に専念せざるを得ない時に使用される全方位防御だ。炸裂した七基のエネディエルの衝撃波に呑まれたなのは。この模擬戦を見学室で見学しているフェイトと八神家が固唾を飲んで見守る。

(あれ・・・? 思っていた以上に威力が無い・・・?)

プロテクション内でふと疑問を浮かべるなのは。確かに魔力の増大を感じ、危険度の高い攻撃魔法と判断。しかし防御に回ってみれば、大して威力が無いことが判った。それでもAAA−ランクの魔力はあるだろうが。なら、この魔法は何のために? ルシリオンの警告は何のために? なのはの顔色が変わる。それはミスをしてしまったという焦りの色だ。

「第二波、たぶん本命が来る! カートリッジロード!」

≪All right. Load cartridge≫

尚も治まらない衝撃波の中で、なのはは“レイジングハート”にカートリッジのロードを命じる。なのはは悟った。エネディエルは布石だ、と。防御を誘う警告。魔力増大を見せることで信憑性を高め、なのははつい乗ってしまった。
ルシリオンは神秘を失い魔術を扱えなくなった。が、魔法となってもその脅威は無くならない。だからこそなのはは過剰に構えてしまった。

(リンカーコアはやはり出力に問題ありだな。魔力炉(システム)で出来ていた事が全
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