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駄目親父としっかり娘の珍道中
第58話 肉体死しても魂死せず
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俺への恩を忘れるたぁどう言う了見だぁ? 俺がてめぇを更正させた恩を忘れたってのかぁコノヤロー!」
「いたたたたっ! 抓るのを止めなさいよこの腐れ天然パーマ! 何かにつけて暴力に走るのは最低って本に書いてあったわよ!」
「うっせぇよ! それにこれは暴力じゃなくて教育的指導なので問題ないでぇっす! 非行に走ったじゃじゃ馬を更正させるには時には腕付くなのも必要なんですぅ!」
「あんたに更正される覚えはないわ! 腐った金玉しか持ってない癖に偉そうな事言わないでよ!」
「てんめぇ! 俺の金玉が腐ってるだとぉ! 何なら見るか? 俺の金玉見るかぁゴラァ!」

 等と、不毛な争いを始める両者。この二人の喧嘩が終わる日は何時くるのだろうか。

「御霊でもなければ金玉でもありません。私は【たま】です!」

 そんな喧嘩を仲裁するかの如く、壊れたからくりメイドをあり合わせで修復している源外と、そのメイドにたまの電脳管を差し込み見事に復活したたまが其処に居た。

「私も一緒に行きます。私の中で芙蓉様の人格データが告げているんです。伍丸弐號を……林博士を、父を止めて欲しいと」
「そうかい、だったら俺達は差し詰めそのお供ってこったな。ま、それもたまには悪くねぇか」

 勝手に自己完結し、苦笑いを決める銀時。だが、これでやる事は決まった。
 此処に居るメンバー総勢で伍丸弐號の待つ場所に行き、奴をぶちのめし、この馬鹿げたクーデターを終わらせる。
 何ともシンプル・イズ・ベストな答えとなった。

「私のこの手が光って唸る! お前を倒せと輝き……え〜っと―――」

 そんな一同の横では、未だに空しく手を天に突き出して必死にビームを出そうと空しく足掻くなのはが居たのであった。




     つづく

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