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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter41「理想と真実の物語〜源霊匣、暴走」
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エリオやキャロも少しアルヴィンのことを疑っているのかもしれない。

「なんとなくなんだけど、アルヴィンさんは正直になりたいんだと思うんだ」

エリオの疑問にフェイトが応える。

「でもさっきのアルヴィンさんの話し方じゃ、逆に誤解を受けてしまうんじゃ……」
「うん……見てるだけで彼が不器用なのがわかるね」
「でも……」

アルヴィンの目を見つめ、何かを思ったなのは。

「きっと、嘘をつきたくないんじゃないかな」

アルヴィンはかつて自分に信頼を寄せていた人間の気持ちを何度も踏みじり、裏切り続けた。
生きるためだった。ただ故郷に帰りたかった。そのためならどんなことでもやれた。だがいつからかそんな自分の生き方に疑問を持ち始めてきた。そんな迷いを持つ中、変わる切っ掛けを得ることができたジュード達との出会いは、アルヴィンにとって“世界”が変わった瞬間だったのだ。
もう嘘はつきたくない……それが今のアルヴィンの本音だ。

『状況を確認しよう。バランさんと見学者が閉じ込められているのは?』
『開発棟の屋上付近かと』
『警備システムの制御室は?』
『研究棟の最上階にあります』

研究員から状況を確認したジュードとローエンは、作戦を決め二手にわかれて動くことをなった。バラン達を救出するのはルドガーとジュード、アルヴィン。曇天の空の下、せめて事を全て片付けるまで天候が崩れないように祈りながら、バランを探す。

『バンバン撃ってきやがって……こっちも、もっと飛び道具が欲しいな』

研究所内はアルクノア兵や対人兵器が展開し、前に進もうにも中々進むことができない。
その上飛び道具を標準装備している相手に苦戦ではないが、後手にまわりかけていた。
そこへ、上空からイバルが舞い降りてくる。

『ふっ、いいところに来てしまったようだな』
『またこの人!』

毎度記憶に残る登場をするイバルを見れば、エルのセリフはうなずけるものだ。
マクスバード同様にルドガーへ新装備の拳銃を届けに来たのだが……

ズカーン!

『あっ、危ねぇ〜……!』

自慢気に二丁拳銃を胸の前で交差させ構えるが、勢い余って拳銃の引き金を引いてしまい、発砲してしまった。目の前で見ていたルドガー達は当然呆れていた。

「……もう必然やな」

何度目かのイバルのヘマを見たはやては、ルドガーと同じような様子で呆れながらそう呟いていた。

『見ての通り、危険な武器だ。扱いには十分気をつけろ』
『あなたがね……』

二丁拳銃クランズオートを受け取るルドガー。それから強制的にイバルの実演演習が始まった。

『とっとと銃を構えろ!さぁ、銃だけに「ガンガン」いくぜ!』

……センスのないシャレももれなくついてくるのはお約束だった。

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