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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
空白期 第2話 「王の来訪」
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申し訳ないんだよな。ただでさえ睡眠を取ってない人だし、俺は面倒を見てもらってる身だし。とはいえ、別の世界からわざわざ足を運んできた知り合いに寝ているからと言って帰ってもらうのも悪い。

「あの、レーネ殿は寝ているのではないですか?」
「……すみません」
「あの方はご多忙な方ゆえ仕方ありません。そもそも、我が会いに来たのはレーネ殿ではなく……」
「……俺ですか?」

 首を縦に振る少女を見て、俺の中は疑問で溢れかえる。
 ちょっと待て……彼女はレーネさんの知り合いであって、俺とは今日が初対面だよな。会ったことがない人間に用って……俺、何かしたか?

「えーと……俺達は初対面ですよね?」
「ええ……そのはずです」

 一瞬だけ視線がこちらから外れたが、前に会ったことがあるのだろうか……単純に記憶を辿っただけかもしれない。深く読もうとしないほうが無難か。

「用件を窺っても?」
「ええ。……とその前に、まだ名乗っていませんでしたな。我はディアーチェ・K・クローディアと言います」

 丁寧な言葉遣いなだけに少女の一人称が際立って聞こえた。彼女の一人称に疑問を抱いたが、ふと脳裏にあることが過ぎる。

「ディアーチェ?」

 この名前……どこかで聞いたような気がする。それも割りと最近。
 頭をフル回転させて記憶を辿っていくと、シュテルの友人と同じ名前ということを思い出した。彼女の年齢もシュテルと同じぐらいに見える。同一人物である可能性は高い。

「もしかして……君、シュテルの友達か?」
「うむ、確かにシュテルは我が友のひとりだな……ひとりです」
「別に丁寧に話さなくてもいいから。俺もそのほうが楽だし」

 というか、冷静に考えれば子供が丁寧な言葉で会話するというのはある意味奇妙だ。幼い頃から英才教育を受けさせる家庭で育っているならば話は別だが。
 ――いや、そうでもないかもしれない。
 俺の知り合いには月村やバニングスというお嬢様と呼べそうな子がいるわけだが、月村はともかくバニングスは……。

「そうか、ではそうさせてもらうとしよう。貴様の名は確かヤヅキ・ショウであったな?」
「え、あぁうん」

 先ほどと打って変わって腕を組み尊大な口調で話し始めた少女に戸惑いを覚えた。自分から気楽に話して言いと言ってしまっただけに、もう後戻りはできないがここまで変わる子も珍しいと思う。

「貴様のことはシュテルから夏頃から度々聞いている。あやつは昔が昔だけに……いや今でもそうだが、あまり愛想がいい奴ではない。あやつを受け入れ、仲良くしてくれていること嬉しく思うぞ」
「ま、まあ……俺も愛想がいい方じゃないし。というか、シュテルはクローディアさんに何を吹き込んだんだ?」
「吹き込んだとは悪い表現を使うものだな
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