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東方攻勢録
第七話
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みると魔理沙はうつむきながら答えた。
「……自分達が死んだ事を知れば、子供達は自分自身を責めるかもしれない。だから……もしそうなってしまったら、二人を正しい道に連れ戻してほしい。そして……私達が見守れなかった分、二人を見守っていてほしい。そう言っていたよ」
「そうか……ありがとう」
 俊司は一度礼を言った後、しばらく一人にしてほしいといってどこかに行ってしまった。
「俊司さん……」
「今はそっとしておいてあげましょう。心配いらないわ」
 妖夢は心配しつつも俊司が戻ってくるのを待つしかなかった。

「……はぁ」
 図書館の中にあったある一室の中で、俊司は静かに溜息をついていた。ずっと心の隅で考えていた両親の死。この世界を守るために戦って死んだ。それを知っただけでも心のもやもやははれてはいたが、そこに出来あがったのはぽっかりと空いた穴だった。
 自分は両親のために何をすればいいのか。残された自分が二人を安心させる方法はあるのか。俊司は座ったまま無意識に考え込んでいた。
「俺が……できること……」
「その答えはもう見えているんじゃないか?」
 ふと顔をあげてみるとそこには白い靄のような物体が浮かんでいた。そこから聞こえてくるのは何度も聞いたことのある男の声だった。
「今日は直接ですか……」
「なに、いつもお前の頭の中にいるわけではないからな。訳あって姿は見せられないが……」
「あんたちゃんとした姿があるのかよ」
 俊司は苦笑いをしながらそいうと、大きく深呼吸をして立ちあがった。
「で? 何を言いに来たんだ?」
「さっきも言ったはずだ。もう答えは見えてるんじゃないのかと」
「答え……」
 落ち着いて考えてみれば簡単なことだったのかもしれない。俊司はこの世界に来てからこの世界を守る事を決めた。両親もどういった経緯でそう考えたかは分からないが、この世界を守るために戦うことを決意している。親がそうだったように子も同じ道を進むのは必然的だったとも言えよう。ならやれることは一つ。彼なりに進むべき道へ進むだけだろう。
「そうだな……俺はこの世界を守るって決めた。だったらその道を突き進んでいくよ。悔いのないように……後悔しないように……父さんと母さんにがっかりさせないように」
「それでいい。それでこそ死んでいったものが報われるものだ」
「あんた……まだ正体を教えてくれないのか?」
「……もう少しだな。もう少ししたら教えてもいいだろう。じゃあな……」
 目の前の靄はそう言い残して静かに消えていった。
 自分の進むべき道を確信させた。修一と涼子が俊司達を思ってくれていることも再確認できた。ならあとは実行に移すだけだ。
「父さん母さん……見ていてくれ。俺が決めた道を……俺が守ると決めた世界を……」
 俊司はポケットから一枚のカー
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