暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
Game and FAIRY TAIL
[2/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ラッシャールーだ。
だが、今回に限ってはその叫びもしっくりくる。
何故なら―――

「何これーっ!迷路でしょ迷路だよ迷路じゃん!」
「繰り返す必要ないわよね?これ・・・」

興奮しているのか根本的には同じ言葉を3回繰り返したルーの言う通り、ナツ達の前には迷路としか言いようがない複雑怪奇が“それ”があった。
何故複雑怪奇な迷路と言わないか、それは―――

「しかも塔まであるしーっ!魔法都市ってハイテクだねルーシィ!」
「ハイテクとは違うしアンタはちょっと落ち着きなさい!」

その迷路の前、ナツ達の目の前には、ビル10階建てを軽く超える高さの塔が立っていたのだから。

「何なんだよこりゃあ・・・」
「ふむ、どうやら奴等の拠点が移動したようだ。見ろ、そこに塔がない」
「確かに」

聳え立つ灯を見つめて呆れたようにグレイが呟く。
それを聞いたヴィーテルシアは軽く頷き、先ほどまで塔があった場所を指さした。
確かにそこに塔はない。

「どういう事だ?」
「いらっしゃいませーって事じゃない?」
「それ絶対違うだろ」
「じゃあ、またの御来店をお待ちしております」
「まだ入ってもねーのに帰らせるって何だよ一体」

ルーのボケにアルカが苦笑いを浮かべてツッコみを入れる。

「とりあえず入れば解る事だろ!おっしゃああああああ!燃えてきたああッ!行くぞ!」
「おいナツ!どんな罠があるか解らないのに・・・」

言葉通り全身から炎を噴き出したナツは、全速力で塔の入口へと向かって行く。
相手の本拠地、どんな罠があるか解らない。
そう考えたエルザが制止を掛けようとした・・・

「んぎゃっ!」

が、その前に突然塔の入り口の扉が閉まり、全速力だったナツは急に止まれず思いっきり顔面強打した。
ゴンッ!と派手な音が響く。

「ナツー!」
「何やってんだクソ炎!」

パタッと仰向けに倒れたナツに、ハッピー達が駆け寄る。
ナツは数秒の間目を回していたが、すぐに意識を取り戻し、その表情に怒りを浮かべた。
ビシッと扉を指さし、叫ぶ。

「テメェッ!いきなり閉じてんじゃねーよ!危ねぇだろ!ケガでもしたらどーすんだ!」

顔面強打した時点で既にケガをしたも同然なのだが、大したダメージじゃなかったのだろう。
扉に対してキレたナツに周りが呆れていると――――

《あら、ごめんなさいね。まさか急に突っ走って来るとは思っていなかったものだから》
『!』

声が降ってきた。
小さく機械音を立てて、モニターが現れる。
パッ、と映像が映し出された。
そこには、耳の後ろ辺りで赤い髪をツインテールに結えた女性の姿。

《初めまして、妖精の尻尾(フェアリーテイル)の皆さん。私は|血塗れの欲望《ブラッテ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ