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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第6章:女の決意・男の勘違い
第36話:騙される方が悪いのだと思う
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いんだぞ! 優しいから、まだ父親に花を持たせてくれるけど、本気を出したら……」
「ティミーさんが本気出したくらいでリュカさんに勝てるのなら、今頃リュカさんは殺されてますよ! どれだけ彼に迷惑をかけてきたと思ってるんですか!? ここに居ない家族も含め、徒党を組んでリュカさんに戦いを挑んだって、圧倒的に負けるのは自明の理です」

そのティミーさんというのは相当強いのだろう。
親馬鹿を差し引いても、リュカさんが勝てないと思い込むくらいなのだから……
だけどウルフさんの発言こそが真実なんだろう。目の前で強敵を瞬殺するのを見てしまった私には、その事を疑う事は出来ない。

「残念だけどウルフ君、私は常にリュカの味方よ! 息子が加勢したからって、愛する夫を裏切れないわ!」
「おっと……幸運の女神が味方になってくれた。これなら伝説の勇者にだって勝てる気がしてきたね!」

「ウルフぅ〜……悪いんだけどぉ〜……私もお父さん側に付くわ。負けるの嫌いだから……」
「ごめ〜んウルフ、私もお父さんとは敵対したくない。ウルフと別れるのは辛いけどね」
「ちょ……愛しい彼氏より、父親をとるってのかよ!? お前等どんだけファザコンなんだよ?」

マリーちゃんが悪女の様な微笑みで彼氏を裏切ると、リューノちゃんも申し訳なさそうにリュカさん側へと寝返った。
勿論リューラちゃんは既にリュカさん勢で、その彼氏君も一緒について行く。

「じゃぁ私もリュカ側に付く。クリフトもブライもリュカ勢力でしょ?」
「勿論ですよアリーナ様! アリーナ様のお側に居る事が、私には至極の状況ですから」
「まったくじゃ……世界一のトラブルメーカーと敵対するわけがない!」
スルスルとアリーナ姫達がリュカさん勢に荷担すると……

「じゃぁ姉さん。私達もリュカさんのお味方をしましょう」
「味方だけよ……するのは。他の事はダメだからね」
ミネアさんがマーニャさんに意味深な事を言われながらリュカさん勢に組み込んで行く。

「リュカさんにはピサロ様を助けていただかねばなりませんから……」
「そうですねロザリー様。我々の立場は一目瞭然ですね」
つまりリュカさん勢って事ね。

「私は商人です。商人とは時代の流れに従うのみ……つまりリュカさんについて行くって事ですね」
全員の視線が向けられ、トルネコさんがそそくさとリュカさん勢に荷担すると……
「お前なんかに期待してねーよ」
とウルフさんが言い捨てる。

思わずシンと目が合い笑ってしまった私達は、
「じゃぁ俺もリュカさんの勢力に入ろうと思います。よろしく〜」
と言って私の手を引きウルフさんから離れて行く。

「おっと……勇者殿がそちらに行くのであれば、私もご一緒するのが節度でしょうな。なぁホイミン?」
「そうですねラ
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