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従兄弟はティーチャー
2話
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俺は桶川恭太郎。今日は、後輩の後藤に誘われてゲームセンターに来ている。後藤は一枚のコインを何倍にもして困ってやがるし、俺の金はUFOキャッチャーに全て食われた。くそ…ついてねぇ。イライラしてしょうがねぇのに、俺たちの縄張りでカツアゲをする黄山生を見つけた。おいおい、いい度胸してるじゃねぇか。一人の女取り囲んで恥ずかしくねぇのかよ!俺は、後藤から離れて、黄山生に近づいて行く。そして、三人の黄山生をのして、カツアゲされていた女に目をやると、目を見開いてこっちを見ていた。どうせ、俺が怖くて仕方ねぇんだろうな。ストレスを解消した桶川はその場を立ち去ろうとする。しかし、その動きは桶川の予想もしていなかったことによって、止めららてしまった。


助けてくれた人は、オールバックのヤンキーでした。突然現れたその人は、あっという間に不良を吹っ飛ばしてしまうと、すぐに立ち去ろうとしてしまった。私は、びっくりしたのか、それとも安心したのか、心臓がばくばくして、アドレナリンが大変なことになっている。そして、自分で思ってもいないような行動をとってしまった。私は、その人ヤンキーの腕をつかんで引き止めていた。
「え?」「あぁ?」
やってしまった!なんで引き止めたんだ!どうしよう、この人凄くこっち睨んでる。でも、悪い人じゃなさそうな、いや、ヤンキーなんだけど…。いや、そうじゃなくて。そうだ!
「た、助けていただいてありがとうございます!何か、お礼を…。」
「そんなの、要らねえよ。俺が気に食わなくてやったことだ。気にすんな。」
「でもですね…。」
「おい、これおまえのだろ……っ????」
桶川は咲月のUFOキャッチャーのぬいぐるみの入った袋を拾うと、中のぬいぐるみを見てハッとした。そう、それはさっきまで桶川が何度も挑戦して取れなかった、『ネコマタさん1/4スケールぬいぐるみ』だったのだから。
「これ、おまえのか。」
「は、はい!さっきUFOキャッチャーで偶然とれたんです。」
「そうか、偶然…。」
桶川は何故か落ち込んでいる。自分がいくらはたいても取れなかったものを、偶然でとれたんことにショックなのだ。咲月はそんな雰囲気を感じ取ったのか、
「あの、よければ、そのぬいぐるみ差し上げますよ…?」
「い、いいのか!?」
「どうぞ、助けていただいたお礼です。」
「そ、そうか。ま、まぁ、そこまで言うなら受け取ってやるよ。」
この時、咲月は思った。『この人、とても可愛い人だ。』と。桶川は、ぬいぐるみを受け取ると嬉しそうに、後藤の元へ帰って行った。

「桶川さん!どこ行ってたんすか!」
「おう、ちょっとな。」
先ほどのイライラした様子とは打って変わって嬉しそうな桶川を見て不思議に思う後藤。別れる前までは持っていなかった袋に目をやった。
「桶
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