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ストライク・ザ・ブラッド 奇妙な右腕の不幸少年と奇妙な不幸吸血鬼
吸血鬼になった理由
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「そろそろディスティニを捜しにいきたいのだが?」
アイアンは溜め息を付きながら現実味満載の言葉をサウザスにぶつける。
我々がここにやって来たのは遊ぶ為ではない。
あくまで禁書ディスティニの回収、が
「うるせえな、今忙しんだよ。」
サウザスは公園のブランコに座りながら漫画を読んでいる。
これを見て忙しそうには到底見えないが
さっきらその言葉だけが跳ね返ってくる。1ページ、そしてまた1ページ
同じ事の繰り返し
たまに大爆笑したりたまに大泣きしたりたまにびみょうな顔をしたり
「かー、面白かった!」
サウザスは漫画を読み終えたのか漫画を紙袋に押し込みその場から立ち上がる。
ようやく仕事をする事が出来る。と思った矢先
「さーて、新しいの」
サウザスはまた紙袋から漫画を取り出し違う漫画を取り出す。
この吸血鬼にたいしてはもしかしてこの世界には遊びに来たのか?
そうツッコミたくなる。
がここはサウザスの故郷、少しは里帰りをさせてやろうではないか!
その良心がこの結果に繋がる。漫画を読み、そして新たに読む。それの繰り返し
「そんなに漫画が読みたかったのか?」
疑問に思ったのでサウザスに聞いてみる。
元の世界にも漫画はある。それなのにこんなにもこの世界の漫画を読む、その訳が知りたかった。
「ああ、読みたかった。」
サウザスは目は漫画に集中し口はアイアンに話し掛ける。
そしてまた1ページめくる。
「俺は確かにこの世界が嫌いだ。人をゴミみたいに扱う奴等の集まりだからな」
「なら何故この世界に戻ってきた?」
そんなに嫌いなら俺だけでも良かったものを
そう呟くと
「いや、戻りたかったんだ。この漫画を読むために」
「俺はこの世界ではレベル4、結構皆から妬まれてた。まあそんなに使える超能力でもなかったけどな」
サウザスは急に過去を語り出すが何故か何時もの調子に乗った顔では無く悲しい顔をしていた。
この世界で色んな事が合ったのだろう。だが、サウザスは
「そんな世界に俺は嫌気が指した。人からは冷たい目で見られ人の心を読んだ瞬間、皆から気持ち悪いのオンパレード」
「でもそんな世界でも好きな物が合った。」
サウザスは読んでいた漫画を閉じ俺に投げつける。そして言う。
「それが俺の好きな物だ!」
そこでようやくサウザスの顔が何時もの調子に乗った顔に戻った。
サウザスにも色々な事が事情がある。いや、生きている物全て
生きている限り何かしらの事情がある。それをどうやって、どうするのかは自分しだい。
「では何故、吸血鬼になろうと思った?」
サウザスは元は人間、この世界の住人
この世界には吸血鬼はいない。何故、そんな生き物になろうと?
「うーん。」
サウザスは新しい漫画を取り出し考え始める。そしてまた1ページ
どうやら
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