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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
第八五幕 「Feather Girl」
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やっぱり、と言わんばかりにくすくす笑うセシリア。思わぬ不意打ちを不覚にも深く喰らってしまった。そう、実はあの悪目立ちしまくったトーナメント以降、どういう局所事象変異が起きたのか写真撮影系の依頼はそれなりの数来ているのだ。しかも殆どが何故かグラビア。どういうことなの・・・
しかも日本国内はもとより、国外からの依頼も想像以上に多かった。というか依頼の半分くらいがIS用武器製造会社からの名指しで、ついでに「月刊Girls And Military」というよく分からない雑誌の編集者から衣装まで送り込まれてきた。どないせーっちゅうの?無論私のセクシーともダイナマイトとも言い難いボディを晒してもしょうがないだろうと断ってはいるのだが・・・

やはり初戦でラウラ相手に無傷で勝ったりしたのがいけなかったらしい。専用機相手に訓練機でノーダメージ勝利など、よく考えればどうあがいても素人に出せる結果ではない。今や私は不本意ながら時の人となっている。一般がどうとか努力家がなんだとかマスコミは好き放題に取り上げ、面倒くさいので取材を拒否したらしたで「マスコミに媚びない謙虚さがいい」とか言われるわで歯止めがかからないのだ。もうやめて!これ以上持ち上げないで!私のライフはもうゼロよ!!

「最近はすっかりお茶の間の人気者ですからねぇ、佐藤さん。いえ、確か巷では『フェザーガール』と呼ばれてるんでしたっけ?」
「うう、やめてぇ・・・超恥ずかしいからやめてぇ・・・!!」
「謙遜することはありませんわ?私でさえ追いきれない瞬間があるのですから、胸を張って名乗っても良いのですわよ?」

ほほほほ、と冗談めかして笑うセシリア。実に楽しそうである。いつからこの子は愉悦部の門を叩いたのだろうか、それともつららちゃんの所為で溜まった鬱憤晴らしか。セシリアも溜まるもの溜まってんのね・・・休日も平日もつららちゃんは基本セシリアにべったりだから今日は開放感で羽目を外しているのかな?
とはいえ、ここは私もセシリアに気を許されているのだと肯定的に受け取っておっくことにしよう。でなければ私は学校ぐるみのさん付けイジメに屈してしまう・・・!負けてなるものかぁ!!

・・・え?フェザーガールって何かって?・・・・・・すっっっごい言いたくないけど、話が進まないから一回だけ答えてあげるよ。もう・・・

説明しよう!フェザーガールとは!私の動きが空を舞う羽のように捉えどころがない事に由来する仇名らしいのだが・・・これが正直穴があったら入りたくなるほどに恥ずかしいデス。だって二つ名みたいなノリで広まってるんだよ?みんなして人の事をフェザーガル、フェザーガールって・・・何それ!?直訳したら「羽娘(はねむすめ)」じゃん!?全然格好よくも上手くもないじゃん!!そういう中二ネーム的なアレは要らないんだっ
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