春奈、庶務就任……です。
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邪魔しました。」
そう言って楯無さんはバッと扇子を開き口元を隠します。[同盟]と達筆な文字。どうやって変えてるんだろ?
颯爽と去っていく姿を少し見送って私も部屋にに戻りました。
生徒会……杞憂であってほしい。球磨川禊みたいな人がいるとは思えませんが。
●
○Noside
「くっ……やつめ……やってくれたね……。」
気がついたリボンズは起きるなりそう呟いた。
「リボくん、どったの?いきなり荒ぶるなんてらしくないよ?」
リボンズよりも先に意識を取り戻していた束は彼を心配したのかいつになく真剣な表情である。
「……そんなことより流出してしまったデータの方が気がかりだよ。」
「……途中で幾つかのファイルを落としていったみたいだね。それと、ファイルの一部がコアネットワークに紛れ込んじゃったみたいだよ?」
「……マズイな。……それは非常にまずいよ篠ノ之束。ISに悪意のニューロがとり憑くと……」
「それはないね。ISの深層意識に入り込むことができるのは操縦者だけだからね。」
「ISがニューロを取り込めばどうなる?」
「束さんにもわからないね〜。月であれを見つけた時に実験したほうが良かったかもねぇ。」
「……嫌な予感がするが、気にしてもいられないか。そう言えば今日の用件はなんだったんだい?」
それを聞いた束は思いだしたかのように用件を口にする。
「天災の束さんはついにやっちゃったぜ♪」
「字が間違ってるよ。」
「リボくん。地の文を読まないでよ〜」
「メタ発言ヤメロ。面倒だよ。」
「それもそうだね。束さん、GNドライヴを作っちゃったよ。作り出しちゃったよ。」
「……ゑ?」
「ツインドライヴも2基の同調に成功。安定領域まで行けたけど今の状態じゃあTRANS-AMは無理。支援サポートメカがいるよ〜。開発に着手はしてるけどね。」
そう言いながら束はデータチップをリボンズに渡す。
「君はほんとに……天災だね。」
「むふふ。束さんに不可能はないのだよリボくん!と言うわけで天地くんに専用機として作ったOOを渡しといてね。」
「七ノ瀬天地だったね。敷地内でトレーニング中だろうから後で渡しておくよ。」
「束さんが拾ったもう一人の男性IS操縦者だしねぇ。」
そう言いながらエプロンのポケットから仄かに輝く緑色の結晶体をはめ込んだチョーカーをだす束。
「またひと波乱起きるかもねぇ……」
無邪気な笑みを浮かべる束は夕暮れに染まる空を高層ビルから仰いでいた。
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