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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第6章:女の決意・男の勘違い
第34話:馬鹿と天空の剣は使い様
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いだろうに。

「国家の中心人物が『サントハイムを永遠に!』なんて言えば、その言葉だけが一人歩きしかねない。アリーナが死んだ後、未来の王族が『アリーナ様の言い残した言葉を実行する』と言い出し、国民そっちのけで国家至上主義を掲げる恐れがある。サントハイムを守る為と称して、隣国に侵略し国土を広げていく……戦争なんて国力を衰退させるだけなのにね」

「サ、サントハイム王家にそんなに愚かな者は居ないわ!」
「どうかな……だって君は馬鹿だろ? しかも喧嘩っ早い! 王位を継ぐ者としては一番適してない。まぁクリフトが穏健派だから、君が女王に就かずに旦那に譲れば問題は無いだろうけど」
突然話題の中心に上げられた。凄く気まずい……

「わ、私は国王になんてなれません! そんな重責を背負うなんて……」
「大丈夫クリフト。僕にだって国王は務まるんだから、お前だったら良い王様になれるよ」
「ちょっと待ちなさい……勝手に話を進めるな! 私や王家の事を馬鹿にした事を詫びなさいよ!」

「真実を言って詫びなければならないとは心外だ! 僕の一言で簡単に激怒する様な胆力の無い小娘に、国王としての勤めは果たせないと言ってるんだ。この状況を見れば僕が間違ってる……詫びねばならない理由は存在しないだろ」

私もブライ様も、サントハイムやアリーナ様を侮辱されて納得は行かないのだが、リュカさんの言い分にも頷いてしまい、結局何も言えないで居る。
そしてアリーナ様も同じように、顔を真っ赤に染めながらも歯を食い縛り沈黙を続けてしまう。

「あ、ほら……新手が現れたぞ。お喋りタイムはお終いだ……戦え正義のヒーロー共。世界の平和はお前等の双肩にかかってるぞ(笑)」
沈黙しながらリュカさんを睨んでいたが、彼の指さす方から『鬼棍棒』が3体現れた為、渋々対応する。

冒険者としても、国王としても、一人の人間としても経験豊富で深慮遠謀リュカさんだから、口論しても何も言い返せなくなってしまうのが苛立たしい!

クリフトSIDE END



(闇の洞窟)
シンシアSIDE

凄いわ。
シンやビアンカさんから少しだが聞いていたが、リュカさんは元の時代に戻れば王様なんだ。
しかも過去に平民としてや奴隷としての人生を歩んだ事があるらしい。
娘のリューノちゃんが教えてくれた。

世界を冒険した事もあり、異世界までも平和にした経験があるらしい。
だからこの時代のお姫様が、リュカさんに何か意見を言っても、軽くあしらわれてしまう。
この人から色々学べばシンもステキな大人に成長するだろう。

「ちょっとシン。リュカさんに弟子入りしなさいよ……きっと多くを学べるわよ!」
戦闘が終わったのを見計らい、シンに近付きリュカさんから色々学ぶ様に勧める。
すると、あから
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