暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep48私が貴方と望む未来へ往く為に 〜Fate〜
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†††Sideフェイト†††

私となのはとシャルは、ルシルとセレスの居る“テスタメント”の本部・“エヘモニアの天柱”を目指して、ひたすら広大な“レスプランデセルの円卓”の空を翔ける。

「見えてきた・・・!」

私たちの視線の先に、すごく高い塔が1基そびえ立っているのが微かに見える。あそこに、あの塔にルシルが居る。私が向き合うべき相手が、戦うべき相手が。

――轟き響け汝の雷光(コード・バラキエル)――

――煌き示せ汝の閃輝(コード・アダメル)――

――燃え焼け汝の火拳(コード・セラティエル)――

しばらく飛んで、ようやく塔の輪郭がハッキリしてきたとき、塔の方から放たれてきた雷撃、閃光、炎熱、3属性の砲撃。雷撃砲はなのは、閃光砲はシャル、炎熱砲は私に狙いを付けていた。私たちはそれぞれの軌道で砲撃を避ける。

――次元跳躍散弾砲撃(ペカド・カスティガル)――

その直後に、蒼い閃光が空高く上がって、光線を引いて地上に落ちてきた。散弾砲独特の軌道。スピードを上げながら地面スレスレを飛ぶ。頭上20mくらい上で炸裂した散弾砲は、いくつかのスフィアとなって広範囲に分散、直後に全弾爆発、衝撃波が私たちを襲う。

「あの馬鹿ルシル。絶対に殴ってやるんだから・・・!」

シャルが愚痴を零す。殴るどころか殺しそうな勢いな気がする。何とか衝撃波を抜けて、“エヘモニアの天柱”をしっかりと視界に納める。入り口と思われるところには、白い鳥居のようなモノが何十基とトンネルみたいに立っていた。

「トラップ臭いけど・・・。なのは、フェイト。止まらずに一気に突っ切るよ」

「「了解」」

3人並んで通っても上下左右に余裕のある鳥居のトンネルに進入する。距離にして300m近いトンネルを飛行していると、塔の入り口である大きな両扉が見えてきた。罠は結局無かった。無い方がいいんだけど、少し拍子抜けだ。

「私がこじ開ける。トロイメライ!」

≪Jawohl. Glanz Vogel≫

シャルが両扉目掛けて真紅の鳥型砲撃グランツフォーゲルを撃ち込むと、扉が塔内に向かって吹っ飛んだ。シャルは私となのはに「最大警戒。油断は無し」と告げてきて、私たちは頷いて応えた。私は“バルディッシュ”をアサルトフォームのまま構えて、“エヘモニアの天柱”の中に進入した。

「やっと見つけた」

シャルが床に着地する。私となのはもシャルに続いて床に降り立った。私たちの視線の先、この直径200mくらいはあるエントランスホールの奥に、彼は居た。

「やはり君たちが来たか。サフィーロではなく、ルシリオンとしては久しぶりになるな。相変わらずのアホ面なシャル。それに、なのはとフェイト。2人はもうしっかりとした女性だな。フフ、もう君たちを
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