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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
神明裁判 B
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ヤシロは、一人でアジ・ダカーハの分身体と戦っていた。
一輝が立ち去ってから、とりあえずの方針としては原作キャラは原作通りに動き、一輝に隷属している三人はヤシロは一人で、音央と鳴央は二人で動くということになっている。
だからヤシロは一人で戦っている。

「ふぅ・・・こんなもん、かな。」

ある程度分身体が集まるまでは、百詩編で戦っていたのだが、集まると同時に口を止め、唱えていた百詩編を終了する。
そしてギフトカードを取り出し・・・今ではすっかり懐かしい、“ノストラダムスの預言書”を取り出す。

「“主催者権限”までは戻ってないけど、」

そう言いながら分身体の攻撃を避け、魔導書を広げる。
そのまま念じて・・・自分の物語、破滅の物語を召喚して分身体に向かわせる。

「よし、召喚できるようになった。皆、久しぶり〜。」

ヤシロの陽気な挨拶に対して、破滅軍団は一切の返答をしない。
ただ無言で、分身体に破滅を与えていくのみだ。

「ぶぅ・・・」

ヤシロが拗ねて見せるが、一切の反応がない。
破滅の物語が、そんな事を気にするとも思えないが。

「・・・いいもん。他の子達を呼ぶから。」

そう言いながらヤシロは再び魔導所を開き、新たに破滅の物語を召喚する。
ただでさえ一方的なのに、そこに投入することがかなり酷いことのように見える。
まあ、相手が相手だし問題はないと思うが。

「・・・あれ?出てきてくれないかな〜、って思ってたんだけど?」

ヤシロは自分で召喚しておきながらそんな事を言っている。
まあ、それも仕方のないことだろう。
これまでに一度も召喚に応じてくれたことのない人たちを召喚してみて、それに成功したのだから。

「そう?今のあなたなら、協力するのもやぶさかじゃないけど。破滅を与える、ではないんだし。」

これまで出てこなかった理由は、破滅サイドとして動くつもりがなかったからだ。
とはいえ、これで全員、というわけでもない。
まだ出てきていないのも、何人かいる。

「一応、我々も恐怖を与える側なのですが・・・」
「恐怖推進活動、だよね〜。」
「燃えてくぜ!」

まず出てきたのは、三人の少女と一人の青年。
そして、その次に出てきたのは・・・

「あの・・・私は、そっちじゃないんだけど・・・」

そう言って、控えめに手を上げている少女。

「まあまあ、灯花(・・)。細かいことは気にしない。」
「全然細かくないよ、アーリ(・・)さん!?」
「そう?まあでも、気にしなくていいと思う。いっそこの機会に、灯花も六皇魔竜(ゼクスドラグナー)にはいる?」
「はいらないよ!」

無表情に本気かどうか分からないテンションが組み合わさった勧誘を受け、灯花が必死になって
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