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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep7澄み渡りし海上に白蒼の羽根は舞う〜Segen Ritter〜
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『我々テスタメントに賛同し共に戦おうとする者たち。来たれ。我々は待っている。集え。我々は待っている。そして管理局の局員諸君。我々を止めたければ止めに来るといい。我々も君たちを別の意味で歓迎しよう。待合の場所が判れば、の話だが』

ここ時空管理局本局・海上捜査部に所属する次元航行船の1隻、“ヴォルフラム”。その捜査司令執務室には2人の姿があった。この艦の主である捜査司令のはやてと、彼女の補佐であるリインフォースUだ。

「随分と挑発的やな」

「はいです。間違いなく管理局に恨みを持っていますね」

永遠なる不滅者ディアマンテの言葉に、そう確信するはやてとリイン。“テスタメント”は管理局に対して何かしらの恨みを持つ集団だと。

「こうまで言われたら意地でも見つけんとな。リイン、各レジスタンス捜査部隊と協力して、テスタメントをなんとしても見つけるよ」

「了解です!」

リインは、ミッドチルダの各方面に配置されている“レジスタンス”捜索部隊や陸士部隊から情報を集め始めた。はやて自身も、これまでの“レジスタンス”に対する調査資料へと目を通し始める。

「セレスも今頃はいつものように怒鳴っとるんかな・・・?」

はやては軽く微笑み、そうボソッと呟いた。そして今まさにはやての友人セレスは、本局のオフィスで監査に怒鳴り散らしていた。

・―・―・―・―・―・

厚い雲を押しのけるように青空を航行する“フリングホルニ”の甲板には幾つもの人影がある。全員が白いコートを纏った幹部たちだ。

「つまんねぇなぁ。オレだってミッドに行きたかったぜ」

陽気なる勝者グラナードが木製の手すりにもたれ掛かりながら口にしたのは、自らに与えられた任務への不満。

「名のある魔導師や騎士は絶対ミッド派遣だろ? オレだって緊張感のある任務に就きたいんだって」

「だったらカルド隊のようにマスター・ハーデに任務場所の変更をお願いすれば?」

幹部のほとんどがスルーしている中、聡明なる勇者アグアマリナがグラナードに声を掛けた。それを聞いたグラナードは大きく溜息を吐いた。

「その肝心のボスが表舞台(にちじょう)に帰っちまってる以上は連絡できねぇだろうよ。なあ、サフィーロ、ノーチェブエナ。オレと変わってくんね?」

グラナードは、ミッドチルダ南部に於いての“レジスタンス”回収任務を任された誠実なる賢者サフィーロ――ルシリオンとノーチェブエナへと頼み込む。対する2人はチラッとグラナードを見て、「却下」きっぱりと即答。碌に考えることもせずにあっさりと切り捨てた。

「変われよぉ! 変わってくれよぉ! オレのトコロと変われ!」

手すりからガバッと身体を起こし、近かったノーチェブエナへと詰め寄っていくグラナード。ノーチェブエナは
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