暁 〜小説投稿サイト〜
少年少女の戦極時代U
トッキュウジャー合体SP編
第23話 白線の内側と外側
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 ざくざく。草を掻き分け、紘汰とライトはヘルヘイムの森を進んでいた。

 ロックビークルで街に戻ることもできたが、それではライトと名乗った彼を置いて行ってしまう。咲のような子供を乗せるならまだしも、サクラハリケーンは二人乗り用のデザインではないのだ。ゆえにこうして足でクラックを探している。

「あの時、一緒に来た女の子。あの子も戦ってるの?」

 静かになるとしゃべりたくなる質なのか、ライトはよく紘汰に話しかけてきた。
 ライト自身が生まれ故郷の記憶がないこと、「烈車」という乗り物で旅していることも教えてくれた。

「ああ。小さいけど、あれでメッチャ! 強くて逞しいんだぜ。俺が2番目に頼りにしてる子」
「へ〜、スゴイんだぁ」

 ちなみに紘汰が一番頼りにしているのは光実である。彼は利発だし、付き合いも長い。それに紘汰が行き過ぎたならブレーキをかけてくれると信頼しているから、紘汰の中では呉島光実が一番なのだ。


「――俺さ、世界を変えたいんだ」
「世界?」

 紘汰は立ち止まってライトをふり返った。ライトも止まって紘汰を見返す。

「上手く言えないんだけど、世界の…理不尽さっていうか、どうしても犠牲になるものがあるとこ、そういうのを変えてやりたいって、最近思うようなことがあって……笑っちまうよな、こんな夢物語。――でもあの子は、がんばろうねって言ってくれたんだ」

 その時の咲のコトバは、今も葛葉紘汰の胸の中に。繋いだ手の小ささも、まだこの手が覚えている。

「悪い。変な話しちまったな。行こうか」

 紘汰はライトに背を向け、改めて森を歩き始めた。






「なるほどぉ。ヒカリくんとトカッチくんと、ミオさんとカグラちゃんは、その『烈車』ってゆーので旅してるんだね」
「そういうこと。あと、ライトもね」

 あれから緑の戦士――ヒカリが、沢芽市の事情を知りたいと言ったので、“ドルーパーズ”に場所を移し、互いの情報を交換し合ったのだ。
 男性陣+咲はトカッチとヒカリとボックス席で協議、女性陣はカウンター席で阪東自慢のパフェに舌鼓を打っている。

「咲ちゃん。ミオさんは『さん』付けなのに、何でカグラさんは『ちゃん』付けなの?」
「………………フィーリング?」

 何となく。そう、本当に、心底、何となく。カグラは「カグラちゃん」、ミオは「ミオさん」と呼ぶのが彼女たちに合っている気がしたのだ。

(『何となく』で決めちゃうあたり、あたしもヘキサのエイキョー受けてきてるかも)

 「考える人」のポーズで悩む咲。そんな咲に、光実やトカッチ、ヒカリは首を傾げた。

「あ、話ダッセンさせちゃってごめん。続けて続けて」
「ああ。それじゃ――あのバダン、ってのは一体何なんだ
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