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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep5非情なる再会 〜First encounter 3〜
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「ま、眩しい!」

魔力流はただ攻撃の手段というだけでなく、2人に迫る武装隊員たちの魔法を全て掻き消していき、さらにその発光量によって武装隊員たちの完全に視界が閉ざされていた。目晦ましとしての効果も十分にあったのだ。

「くそっ!」

「撃つな! 同士討ちになる可能性があ――っ!?」

ドサリと音がした。それは武装隊の隊長が気絶させられ倒れた音だった。その音を聞いた武装隊員たちは蒼の波の中で射撃魔法を撃とうとするが、それよりも早くサフィーロの手刀によって気絶させられていた。

「相変わらず仕事が早いな」

ノーチェブエナがサフィーロへと賛辞を送る。サフィーロはただ頷くだけでそれに応えた。

「では行こう、無限書庫へ」

2人は再び無限書庫へと向かって歩き出した。

・―・―・―・―・―・

「ユーノさん・・・!」

「今すぐにでも安全なところに連れていくから・・・!」

無限書庫へと通ずる廊下のある一画。そこに無限書庫の司書長ユーノと、なのはの愛娘ヴィヴィオ。そしてヴィヴィオの友達であるコロナとリオの4人が居た。本局内に流れた侵入者の目指すという無限書庫。その無限書庫に居たユーノとヴィヴィオ達はすぐその場より離れようとしていた。

【子供・・・。金髪に赤と緑のオッドアイ・・・】

【戦力調査対象の1人だな】

だがそれより早くユーノとヴィヴィオ達の目前にノーチェブエナとサフィーロが現れた。ユーノは「もうこんなところにまで・・・!」ヴィヴィオ達を逃がすために、3人を庇うように前に躍り出て、ノーチェブエナとサフィーロの前に立ちはだかった。

「この子たちは関係ない! 頼む、この子たちだけでも逃がさせてくれ!」

「無限書庫司書長ユーノ・スクライアと、高町なのは一尉の娘にして聖王オリヴィエ・ゼーゲブレヒトのクローンである高町ヴィヴィオ」

フードの陰に隠れた口から発せられた言葉に、ユーノとヴィヴィオは身構える。コロナとリオはどうすればいいか判らずに黙したままだ。

「サフィーロ、私は無限書庫へ向かう。お前は高町ヴィヴィオの戦力調査の方を頼む」

そう言ったノーチェブエナの姿がブレ、次の瞬間にはユーノ達の背後へ移動していた。コロナとリオはそれに驚くも、しかし恐怖を勇気で押し潰し、それぞれデバイスに手を掛け身構える。

「ユーノさんはコロナとリオを連れて逃げてください。あの人、わたしと戦う事が目的のようなんで・・・。クリス、セットアップ」

「ダメだ、ヴィヴィオ! ここは逃げないといけない!」

「そうだよ、ヴィヴィオ!」

「狙われてるのはヴィヴィオなんだよ!?」

ヴィヴィオは隣に浮遊するうさぎのぬいぐるみの姿をしたデバイス、“セイクリッド・ハート”――愛称クリス―
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