暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep3新たな始まりは砲光の中で〜First encounter 1〜 
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名はその欠片ではなく、あなたがいずれ手にするであろう新たな魔導の器に贈っていただけますか? “祝福の風リインフォース”。私の魂はきっとその子に宿ります」

リインフォースの最期の願い。その願いによって今のはやてがいる。そうして短い時間での邂逅の果て、リインフォースははやての未来を繋ぐために逝った。はやては尚も雪に染まる公園の中で佇んでいた。これが夢ならもう覚めるだろうと思いながら。

「主はやて」

背後から聞こえてきた女性の声。はやては振り返り、自分を呼んだ声の主と対面する。

「リインフォース・・・!?」

そこに居たのは、先程天へと旅立ったはずのリインフォースだった。しかし外見にいくらかの変化がみられる。リインフォースの格好は、はやての知る黒い騎士甲冑ではなく、デザインは同じでも色が白へと変わっていた。背にある二対の黒翼もまた、綺麗な純白の翼へと変わっていた。それはまさしく天使と呼ぶに相応しい姿だった。

「大きくなられましたね、主はやて。あの幼く駄々っ子だった頃とは比べるまでも無く・・・・」

「駄々っ子は私やなくてリインフォースの方や!」

微笑みながらそう言うリインフォースに、はやては顔を赤くしながら反論。するとリインフォースはさらに笑みを深める。はやてもまた笑みを零し・・・

「夢でもまたこうして話が出来て嬉しい。リインフォース、私な、今すごく幸せなんよ? 友達にも恵まれて、家族も出来てな。あ、そうや。新しい家族が出来たんや。名前はアギト言うてな――」

はやては今までの事をリインフォースへと話す。リインフォースUの事、学校の事、全てを話すには圧倒的に時間が足りない。まだまだ話したい事がたくさんあるのに、意識が覚醒していく感覚に捉われた。

「あのな、リインフォース!」

「主はやての笑顔を見れただけでも十分です」

「リインフォース!!」

世界が白に染まる。目覚めの時だ。

「んぁ・・・?」

はやてが目を覚ます。むくりと起き上がり、ぼうっとした表情のまま窓の外へと視線が行っている。

「リイン・・・フォース・・・?」

そう呟いて、そのままパタリとベッドの上に寝転んだ。仰向けになって視線は天井へ。それから深呼吸をした。

「リインフォースの夢を見るなんていつ以来やろ・・・?」

そんな彼女の夢をはやては見た。ハッキリと思いだせるほどの鮮明な夢。

「・・・うん。私は幸せや。そやから心配せんでええよ、リインフォース」

そう言って勢いよくベッドから降り、寝室を後にする。

「あれ? はやてちゃん、もうお昼寝はいいですか?」

「マイスター、まだ1時間も寝てないよ?」

リビングではやてを迎えたのは、リインフォースUとアギト。2人は融合騎とも呼
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