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ぶつかった相手は
第五章

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「レトロゲームも今のゲームもね」
「何でもあるんだな」
「ここは出張所みたいなものなの」
 麻美は笑って祥太郎にこう話した。
「ここから屋上の説明をしたり、あと近くにあるソフトの販売店の宣伝もね」
「そっちもしてるのか」
「そう、そうした場所だから」
 狭くともいいというのだ。
「私もそうしたお仕事もしてるし」
「成程な、新入社員っぽい勤務だな」
「そうでしょ、面白いわよ」
 今の仕事がだというのだ。
「元々ゲーム好きだしね」
「天職だな」
「で、何処に行くの?」
 麻美は笑顔、営業スマイルではない笑顔で祥太郎に問うてきた。
「屋上行く?それともソフト買いに行く?」
「いや、ここはな」
 祥太郎は笑み、麻美と同じ笑顔で彼女に返した。
「この店でいいさ」
「屋上行かないの」
「逃げないだろ、店は」
「繁盛してるわよ、屋上の方が」
 今二人がいる店より遥かにだというのだ。
「夜逃げなんてするレベルじゃないわよ」
「それじゃあ何時でも行けるからな」
 だからだというのだ。
「後でいいさ」
「そう、じゃあ今は」
「ここでな」
 遊ぶと言ってだ、実際に。
 祥太郎はそこで遊びだした、麻美がいるその店で。 
 そして昼になってだ、こう彼女に問うた。
「休み時間何時だよ」
「もうすぐよ」
 麻美は店の壁にかけてある時計をチェックしてから答えた。
「それはね」
「そうか、じゃあ今からな」
「お昼?」
「何食うんだよ」
「ラーメンなんてどう?」
 麻美は祥太郎にお昼の定番の一つを勧めた。
「ここの地下食べもの屋さん多くてね」
「ああ、ここに来る前に見てきたよ」
 祥太郎もこう返す。
「結構あったな」
「そうでしょ、色々なお店あったでしょ」
「どれもいい感じの店だよな」
「何処も結構美味しいわよ」
「それで何処がいいんだよ」
「案内するけれど」
 麻美は自分から切り出した。
「何処がいいかはわね」
「そうか、それじゃあな」
「一緒に食べる?」
「それじゃあな」
 祥太郎は麻美の言葉に乗った、そうしてだった。
 麻美の休憩時間になると彼女と一緒に地下一階に行きそうしてだった。
 麻美が美味いという中華料理店に入tった、そしてそこで二人でラーメンと餃子に御飯を食べた。席は二人で向かい合ってだ。
 そうして食べる中でだ、祥太郎は麻美に言った。
「美味いな」
「でしょ?ここ大阪だからね」
「大阪は何処も美味いよな」
「ハイハイタウンもね。それでハイハイタウンで中華ならね」
「ここがいいんだな」
「そう、だからなのよ」
 この店を紹介したというのだ。
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