暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/EXTRA IN 衛宮士郎
アーチャーからの問い
[3/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
かりは死んでもどうしようもないな。

「遠坂はどこでも変わらないんだな……」

他愛もない日常のようで、思わず和むが、現実逃避はここまでにして、この状況をどうしよう?今だに無言で俺たちを睨んでいる遠坂だったが、ようやく口を開いた。

「それで、貴方…………え〜と………」

あっ、そっか………………この遠坂は俺とは初対面だから、名前とか知らないんだ。

「俺の名前は、衛宮士郎。よろしく」

今更ながらだが、自己紹介をしておくことにした。

「それじゃあ、衛宮くんって呼ぶことのことにするわ。衛宮くん…………単刀直入に聞くけど、貴方、私のサーヴァントと知り合いなの?」

「いや、まあ、一応……………」

ただの知り合いじゃなく、殺された相手であり、再度殺されそうになった相手でもあり、一緒に戦った協力者であったり、恩人でもあるからな。

「………………まさかと思うけど、ランサーの真名とかも………」

「悪いな。この坊主に俺のことほとんどばれちまってる。しかも……………」

俺の代わりに答えるランサー。言葉を一回区切り、視線はアーチャーのほうに移す。

「こっちの野郎には、一回俺の槍を止められちまったしな」

ランサーのセリフに殺気がこもっている。恐らくキャスターを倒すための共同戦線の時のことを思い出したんだろう。詳しくは知らないが、余程、悔しかったんだな。

「あんたの槍が止められた?それって……………」

「そろそろいいだろうか?」

アーチャーが突然立ち上がった。
先ほどとは違い、その表情は真剣そのもの。

「な、何よ」

「我々は敵同士。これ以上の馴れ合いは無用。失礼させてもらう。行くぞ、衛宮士郎」

「なっ!?」

冷たく遠坂に言い放つと、実体化をとき、屋上を去っていった。俺も立ち上がると、慌ててアーチャーの後を追いかける。

「ちょ、ちょっと!まだ、話は…………」

「悪い、遠坂!また、時間がある時に。ランサーもまたな」

「おう。また今度な」

別れの挨拶を済ますと、屋上をあとにした。

「もおおおおおおおっ!!何なのよ!!今度あったら、ただじゃおかないわよ!!」

後ろで、何か恐ろしいことが聞こえたが無視した。だけど、次遠坂にあったら、殺されないように気をつけたほうがいいな。屋上から階段を下り、三階に降りるとアーチャーは、腕を組み壁にもたれていた。待っていてくれたのか?珍しい。

「突然どうしたんだ?」

駆け寄って質問してみると、アーチャーは口を開く。

「……………………………突然も何も.彼女は敵だ。情がうつらんためにこうしたに決まっているだろ。それぐらいもわからんのか?たわけが。だから、貴様は未熟者なのだ」

いつもと違い
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ