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美しき異形達
第二話 目覚める炎その九
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「こっちでもそうするよ」
「八条学園でもなのね」
「ああ、そうするよ」
「面白く、しかもよね」
「怪我もせずにさ、だから何かする前にはさ」
 拳法もモトクロスもだというのだ。
「あたし準備体操は忘れてないんだよ」
「身体をほぐしてよね」
「それで温めてね」
「ああ、そうしたら怪我しないからさ」
 このことjはスポーツをやるうえでは常識と言っていい、準備体操は身体を動かす前には忘れてはならない。
「いいんだよな」
「私もね」
 裕香もここで言う。
「準備体操は忘れてないわ」
「ソフトもだよな」
「そう、身体を動かす前にはね」
 身体を整えているというのだ、そうした話をしたのだった。
 そしてこの日の放課後もだった、薊は部活を楽しんだ。今日はモトクロス部だったがこの部活もまずは派手に走った。
 そのうえで練習用の自転車、ガソリン代のことがあり普通の練習の時に使っているそれに乗る、オフロードの荒い道を走ってからだった。
 薊はモトクロス部の男の先輩にだ、こう言われたのだった。
「おい、お客さんだぜ」
「もうファン出来たのかよ、早いな」
 薊はお客さんと言われて笑ってこう言った。
「サインの練習もしておかないと駄目か」
「おいおい、そう言うか?」
「駄目かい?」
「そんな筈ないだろ」
 先輩は薊の軽いジョークに笑って返す。
「幾ら何でも」
「まあそうだよな、アイドルでもないしさ」
「御前みたいなアイドルはそういないだろ」
「いないかい?」
「そんな活発なタイプはな」
「ももクロはそうじゃないのかい?」
「ももクロはバイクには乗らないからな」
 だからそこが違うというのだ。
「拳法とかもな」
「それもか」
「そうだよ、確かに運動神経いいアイドルもいるけれどな」
 男っぽい感じのアイドルはいてもだ、流石に拳法をやったりモトクロスをして男の子みたいな喋り方のアイドルはいないというのだ。
「御前みたいな娘はいないさ」
「アスリートかね、じゃあ」
「まあそっちだな、とにかくな」
「お客さんだよな」
「凄い人が来たぜ」
 先輩は練習場で走る部員達をチェックしつつ薊に言う。
「御前も知ってるかもな」
「あたしも?」
「ああ、こいつだよ」
「やあ」
 そのお客さんが自分から来た、その客人はというと。
 智和だった、今も白衣と制服という格好である。その姿で薊のところに来てあの知的な微笑みの顔で挨拶をしてきたのだ。
「今日はこちらだったんだね」
「何だよ、あんたかよ」
「うん、君の部活を観たくてね」
 それで来たというのだ。
「お邪魔したよ」
「折角ファンかって思ったけれどな」
「ファンと言っていいかもね」
 智和もこのことを否定しない。
「君に興味があるからね」

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