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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第6章:女の決意・男の勘違い
第30話:悲しみは闇より、憎しみは作為的に
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、互いに頷き合って決意する。

ピサロ様もリュカさん達と一緒に数日生活すれば、きっと人間全てが悪い人で無い事が解るはずです。

ロザリーSIDE END



(デスキャッスル)
デスピサロSIDE

やっとエビルプリーストの居場所を見つけた。
人間に打ちのめされ、魔の瘴気漂うデスキャッスルへと養生しに帰っていた。
ここへ戻り養生せねばならないとは……余程の相手だったと思われる。

「やっと見つけたぞエビルプリースト。怪我の具合はどうなのだ?」
「こ、これは……デスピサロ様!? も、申し訳ございません……人間ごときに」
エビルプリーストは顔の左側を包帯で痛々しく包み、左目を癒やそうとしていた。

これは相手に左目をエグられた事を意味する。
潰されただけであれば、眼球その物は目の中に残ってるので、ベホマで回復する事が出来るが、エグられ眼球が消失してしまった場合は回復の見込みは無い。

とは言え、高位魔族ともなれば魔瘴気を存分に取り込み、時間をかけて養生すれば欠損部分を復活させる事も出来る。例え腕を切り落とされ失ったとしても……
しかし時間が膨大にかかる為、エビルプリーストの左目は当分使えないだろう。指先1センチを復活させるのに、1年はかかってしまうモノだから……

「キサマらしくないな……人間ごときに深手を負わされるなんて。それほどの手合いだったのか?」
「はっ、正直申しまして……今のデスピサロ様でも、あの男に勝つ事は難しいかと思われます。きっと奴こそが伝説の勇者なのかもしれません」

「馬鹿な……勇者は既に抹殺したではないか! あの村人共も、勇者を守る為に自らの命を賭して抵抗してきたではないか!」
「そこが(勇者)の狡猾なところ……あの村人共には嘘を教え込み、本当の勇者は既に何処かへ逃亡していたのでは? そして虎視眈々と我ら魔族を滅ぼす算段を練っていたのではないでしょうか?」

あり得ぬとは言わぬが……
「それにしては、あの後に勇者の情報が入ってこなかったのは何故だ? 生き延びて我らを滅ぼす事を考えていたのなら、多少の情報は入ってきたはずだが……」

「デスピサロ様……先程も言いましたが、奴は真に狡猾なのです! バトランド地方で勇者捜しをしていた者が行方不明になりましたが、奴が自分の情報を広めない為に派遣した者を殺した可能性があります」
た、確かに……急に行方が判らなくなり情報が滞った時期もあった。

「更に……進化の秘法を完成させる為に必要な『黄金の腕輪』も、奴が我らに渡るのを阻止したと思われます。何故ならば、私の目を潰した男の腕には、黄金に輝く腕輪がありました……」
そんな馬鹿な!? 私の計画を(勇者)は完全に崩そうとしている……

「そして……大変言いにくいのですが
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