暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
真夜中討伐戦
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
、と小さく音を立て、ローバウルは酒瓶をテーブルに置いた。

「なんてな・・・」

そして、呟く。
どこか悲しそうな表情で。

「時が来たのかもしれん。ワシ等の罪を清算する時がな」










重々しい音を立て、ニルヴァーナが1歩1歩足を進める。
そのニルヴァーナの中央、1番背の高い建物の上、王の間にナツ達はいた。
現在、ニルヴァーナの止め方を必死に探している所である。

「止めるって言ってもどうやって止めたらいいのか解んないんだよ」
「壊すとか」
「またそーゆー考え!?」
「こんなでけーものをどーやってだよ」

真面目な顔をしてハッピーに答えるナツの提案は呆れた表情のルーシィとグレイによって却下された。

「やはりブレインに聞くのが早そうだな」
「簡単に答えてくれるかしら」
「あ、それなら問題ねーぞ」
「は?」

ジュラとシャルルの会話にアルカが割って入る。
不思議そうな表情を浮かべる全員に、アルカはぐいっと腕を引いてティアの肩を掴んだ。

「こっちにゃ物を聞き出すのが上手いティアがいる。相手が隠してる事全部暴露したくなっちまう、コイツにしか出来ねェ技があるんだよ」
「何で私がそんな事しないといけないのかしら?」

不機嫌そうに眉を寄せるティア。
アルカの言葉を聞いた妖精メンバーは思った。
『ああ・・・脅すんだな・・・』と。

「もしかして、ジェラールなら・・・」
「ウェンディっ!ジェラールさんの話は今・・・」
「あっ・・・」

アランに言われ、ウェンディは慌てて口をつぐむ。
ジェラールを見たナツやハッピーの反応からして、ナツ達がジェラールの事をよく思っていないのは知っている。しかも、エルザに酷い事をしたという事も。

「ウェンディ、何か言った?」
「ううん・・・何でもない」

首を傾げるルーに、ウェンディは首を横に振る。

「私・・・ちょっと心当たりあるから探してきます」
「ウェンディ!待ちなさい!」
「おい!」

グレイが呼び止めるが、ウェンディと彼女を追うシャルルはすぐに王の間から姿を消した。

「ったく・・・!僕達がウェンディを追います!」
「ナツさん達はここにいてください!」
「アラン!ココロ!」

それを追ってアランとココロも飛び出して行く。

「どうしたんだろ?」
「うむ」
「・・・」
「どーしたのティア」
「別に」

不思議そうに王の間の入り口をルーシィとジュラは見つめる。
表情が険しいティアにルーが声を掛けるが、ふいっと目線を逸らした。

(ウェンディ・・・今、ジェラールって言った?何でアイツが・・・)

耳に飛び込んできた名前は、かつて敵対した男の名前。
エルザを傷つけた大
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ