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Element Magic Trinity
六魔壊滅!?
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て・・・これ・・・止めてくれ・・・うぷ」
「まっかせて!」
「お前の為じゃねーけど止めてやんよ」
「うん!」
「くくっ・・・面白くなってきたじゃねーか」
「全く・・・呆れるくらいに世話が焼けるわね」

ナツの言葉にそれぞれが戦闘態勢を取る。
それに対し、ブレインは余裕の笑みを浮かべて口を開いた。

「止める?ニルヴァーナを?出来るものか」

そして・・・告げた。





「この都市は間もなく第一の目的地、化猫の宿(ケット・シェルター)に到着する」





化猫の宿(ケット・シェルター)
それは連合軍に参加しているギルドの名。
言い放たれた言葉に、その場にいた全員の目が見開かれ、驚愕する。
―――否、ティアだけは眉をピクリと上げ、腕を組んだ。

化猫の宿(ケット・シェルター)・・・私達の、ギルド・・・どうして・・・?」

自分の所属しているギルドが狙われていると知ったココロは誰よりも衝撃を受けている。
その声は震え、瞳は不安そうに揺れていた。

「目的を言え。なぜココロ殿達のギルドを狙う」

薄い笑みを浮かべるブレインにジュラが問う。
が、ブレインはそれを無視して続けた。

「超反転魔法は一瞬にして光のギルドを闇に染める。楽しみだ・・・地獄が見れるぞ」

その言葉に、妖精メンバーの表情に怒りが浮かぶ。

「エグイな、コノヤロウ」
「こいつ、許せない」
「むうぅ・・・僕もう怒ったよ!」
「地獄ねェ・・・生憎だが、オレぁ人工的に作られた地獄にゃ興味ねぇな。面白くねェ」
「こういうのは根本的に叩き潰すべきね。それこそ・・・再起不能レベルで」

空気が冷える。寒気が走る。
全てはティアから発せられる殺気が原因だ。
毎度毎度の事ながら相変わらず慣れない妖精メンバー。
が、その時―――――――――




「聞こえなかったか?目的を言え」





低い声が響いた。

『!』

背後から聞こえた低い声にグレイとアルカはぞわっと背筋を震わせ、軽く青ざめ、小刻みに震えながら後ろに目を向ける。

「オ、オイオイ・・・ジュラが怖ェんだけど・・・なぁ、ティア・・・ティア?」

声の主であるジュラを見たアルカはティアに声を掛ける。
が、反応はない。
疑問に思ったアルカはヒョイッとティアの顔を覗き込む。

「!」

そして、目を見開いた。
何故なら―――

「・・・」

ティアの顔が、青ざめていた。
ゴクリと唾を飲み込んだティアの顔は軽く青く、淡い恐怖に染まっている。
その体は小刻みに震え、ぎゅっと己の身を抱いた。

(何だ・・・?ティアがこんな反応するなんざ初めて見るぞ!?)

ギルドに入って9年
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