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東方虚空伝
第三章   [ 花 鳥 風 月 ]
三十五話 狂花は散りて……
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共顔を上げなよ、とりあえず紫と幽香の治療をしないとね。神奈子はそのまま紫を神社に運んで、幽香は僕が運ぶから。諏訪子は悪いんだけど少しの間郷の方をお願い、秀介も手伝う事。詳しい事情は後で説明するから今は僕の指示に従ってもらうよ、いいね?」

 諏訪子達は仕方が無い、みたいな表情で頷き、さとりとこいしは涙でぐしゃぐしゃになった顔で僕達に何度も「ありがとうございます!」頭を下げた。秀介は何とか立ち上がると何度も頷き諏訪子の後に付いて街中の方に向かっていく。そういえばなんで秀介がこんな戦闘のど真ん中にいたんだろう?まぁ後で聞けばいいか。
 僕は地面に落ちていた金色の輪を回収すると、横になっている幽香を抱き上げ神社へと向かった。
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