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少年少女の戦極時代U
ヘルヘイム編
第10話 センセーに相談だ
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んだからね」
「センセーが言うと重みがあるね」

 思い出作り。それはそれで達観した答えだ。結局講師の答えはどちらも滅びを受け容れた上での行動だから。

(あれ。でもそれって、あたしたちが今ビートライダーズやってるのと同じ原理? ヘキサがやめちゃうっていう「終わり」に向けて何か残したくて。それが残るのはカタチとしてじゃなくて、あたしたちの心の中で)

 思い出はどんな怪物にも災害にも侵せない。カタチがないから壊せない。

 講師の言い分と異なる点があるとすれば、咲は10年後も20年後ももっとたくさんの思い出をみんなで作りたいということ。

「さ。そろそろ休憩終わり。レッスン再開するよ」
「あ、はいっ」


 ――講師に与えられた一つの回答を元に、室井咲の中で「答え」は輪郭を成しつつあった。
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