暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
SAO
〜絶望と悲哀の小夜曲〜
パーティーと………地獄への切符
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べろ」

「にひひ。良い心がけだナ」

ふてぶてしいにも程がある台詞を吐き、恐らくはアインクラッド内一の情報屋、通称《鼠のアルゴ》はけたけたと笑った。










──《鼠》と五分雑談すると、知らないうちに百コルぶんのネタを抜かれてるぞ。気をつけろ。

と、かつて誰かに忠告されたことがある。しかし当のアルゴに言わせると、真偽の怪しい情報を有料で売ったことは一度もないらしい。

価値がある、と判断した話のネタ元には必ずそれなりの情報料を払い、しかも極力裏を取ってから《商品》にしているのだそうだ。考えてみれば、一度でもガセネタを売ってしまえば情報屋としての信用は地に墜ちるわけで、商売としては、ダンジョンで素材アイテムを集めて街でNPCに売るのとはまた別種の危険や気苦労があるはずだ。

性差別的な疑問ではあるが、女性プレイヤーがなぜ敢えてそんなシゴトを……と、アルゴの顔を見るたびにどうしても考えてしまう。

しかしそれを訊ねても、金を要求されるのが関の山なので、レンは咳払いしてから先を促す。

「それで、ボスの情報って?」

エギルの料理ができる間に、カウンターの上にあったビスケットを両手で持ち、リスのようにカリコリとかじりながらアルゴは思い出したように言った。

「おぉ、そーだったナ。」

持っていたビスケットをかじり終わり、少しだけ真剣な面持ちでレン達に向き直る。

「……ボスの名前は『ジェネラル・ザ・デュアルジャイアント』。二つ頭、四つの手を持つ巨人だ。武器はそれぞれの手に持ったバカでっかいハンマー。攻撃パターンは、ハンマーによる降り下ろし、薙ぎ払い、さらに広範囲に渡る雷系ブレスだナ」

余りにも多くの情報をどうやって手に入れているか、という疑問は横に置いといて、全員─エギルも含む─が唸る。

「雷系かぁ……」

多くのモンスターが駆使する特殊攻撃スキルには、毒、炎、氷、そして雷ブレスがある。

ブレス攻撃の中で、もっとも直接攻撃力が高いのは火炎だが、雷も決して侮れるものではない。まず、異様に速い。発射された直後には、もう最大射程距離まで届いてしまう。

更に、喰らうとかなり高い確率で《行動不能(スタン)》する。

第二層のフロアボス戦では、フロアボスの『アステリオス・ザ・トーラスキング』の雷系ブレス攻撃で、戦線が壊滅(ワイプ)しかけた。

ユウキとキリトも同じことを思い出していたのか、溜め息をつく。

その横で、新たなビスケットに手を伸ばしつつ、アルゴは言う。

「今日、偵察隊がおくられるようだヨ」

偵察隊。普通、ボス戦は死者ゼロを目指して、慎重に作戦を練られる。もちろん、それをやるためにはボスの情報がなくては始まらない。

そのため
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