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MS Operative Theory
MS戦術解説
遠距離狙撃@
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 敵から見れば、アウトレンジからの攻撃を行う狙撃用MSと砲戦用MSは同等に危険な存在であったのだ。



??消えゆく「長距離狙撃」仕様のMS??

 目標をアウトレンジから攻撃するMSの「狙撃」や「砲撃」は、旧世紀のそれと同様に絶大な威力を持つ攻撃方法であった。

 だが、このような「遠距離狙撃」仕様のMSは時代が経つにつれて少なくなっていく。MS関連技術の向上や戦術の変化により、そうした機体は存在価値を失っていったのである。


?MSの大型化と万能化

 「狙撃」用のスナイパー・タイプMSが開発されなくなった理由の一つとして、グリプス戦役から第1次ネオ・ジオン戦争期に出現した可変MSや重火力MS、つまり「第三世代MS」と「第四世代MS」に代表される新世代MSの出現があげられる。

 これらの機体の特徴である高機動力や大火力により、特殊な機体でなくとも「遠距離射撃」が可能となったためである。


?ビーム兵器の使用による、機体位置の露呈

 「狙撃」タイプのMSが多用するビーム兵器も問題となった。ビーム兵器の持つ威力や高い命中精度などは「狙撃」任務に適しているが、ビームの光跡から機体の位置を特定されてしまうという欠点もあった。

 これはカモフラージュなどで機体の位置を隠匿する必要のある「狙撃」任務用MSにとって、重要な問題となった。位置が特定された場合、スナイパーの優位は著しく低下してしまうからだ。


?機動歩兵への回帰と戦術の転換

 ?とは反対であるが、U.C.0090年代に入るとMSは開発当初の「白兵戦用機動歩兵」として見直され、特殊仕様のMSは減少することとなった。

 当然、「狙撃」用MSも例外ではなく、戦場から姿を消した。さらにU.C.0100年代における第五世代MSの出現と、ビーム・シールドの一般化によって、遠距離攻撃の命中と撃破率が低下したことも「遠距離狙撃」仕様機の価値を低下させる一因となった。





補足事項

??非狙撃使用MSによる「狙撃」??

 MS用火器の中でも、特にビーム・ライフルは長射程を誇り、さらにMSに搭載された光学機器の精度も高いため、狙撃仕様でないMSであっても狙撃任務を行うことが可能であった。

 実際、一年戦争後期、連邦軍極東方面軍機械化混成大隊の第08小隊のMS2機が、10kmもの距離から敵MSに対して狙撃を行い、公国軍のザクUを破壊している。なお、この任務に投入されたMSは、RX-79[G](陸戦型ガンダム)であった。



??最強の狙撃兵器メガ・ランチャー??

 メガ・ランチャーは艦艇などを撃破するために開発された大型火器である。その全長はMSよりも大きく、MS用火器というよりも管制にMSを使用する
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